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VRによる英語プレゼン練習も ロゼッタストーン・ラーニングセンターがエグゼクティブ向けスクールを銀座に開設

2017.10.13

Updated by Asako Itagaki on October 13, 2017, 10:27 am JST

マンツーマンの英仏会話教室「ロゼッタストーン・ラーニングセンター」を展開するするディーンモルガン株式会社は、エグゼクティブとセレブを対象にしたプレミアム校「Rosetta Stone Premium Club」を開設する。

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ロゼッタストーン・ラーニングセンターの特徴は、講師によるマンツーマンレッスン、ITを活用してレッスン録音や講師によるメモなどを取り込んだ復習用教材「パワーレビュー」、語学学習ソフトウェア「RosettaStone」によるEラーニングをミックスした「ブレンデッドラーニング」による学習の効率化だ。2017年4月にはリンクアンドモチベーショングループ傘下入り。モチベーションエンジニアリングによる生徒の「やる気」を引き出すことで学習効果のアップと継続率の向上をはかると共に、グループ企業のリンクアカデミーが全国に展開する拠点を利用したオンライン教室を開設し、展開を加速している。

Rosetta Stone Premium Club(以下プレミアムクラブ)は、GINZA SIXのリンクアンドモチベーション本社内に開設。会員の中でもエグゼクティブ層の「経営者同士のビジネスの会話」「大規模なプレゼンテーション」「英仏語による交渉」といった特殊なニーズに対応するためのもの。レッスンは大学院修士課程修了者やMBA取得者で実務経験があるレベルの高い講師が担当し、ニーズに合わせたフルカスタマイズのレッスンに対応する。

▼カスタマイズレッスンの例

また、プレミアムクラブ限定で、新しいIT技術を利用した自習用システムが提供される。

VR技術によるプレゼンテーショントレーニング

会議室、パーティ会場、展示会会場、数百人の聴衆がいるシアター、マンツーマンの面接など、さまざまなシチュエーションのコンテンツをヘッドマウントディスプレイで観ながらプレゼンテーションの練習ができる。

骨伝導を利用した発音矯正

テキストを音読して骨伝導により自分の発声を確認することで、他人にどのように聞こえているかを確認でき、学習効果が高まる。VRトレーニングと組み合わせることで、より効果的な練習が可能になる。

AI搭載英会話学習ロボット

グローバルビジョン社の「Museo」を導入。当初はラウンジなどの共用スペースで簡単な挨拶や会話を想定するが、将来的にはパワーレビューと連動して「ロボットと一緒にレッスンの復習をする」こともできるようになる予定。

新技術の導入は、「今後の語学教育は、遠隔教育への取り組みなどで、VRなどのテクノロジーがどんどん重要になってくる」というディーン・ロジャース社長の考えによるものだ。GINZA SIXに開設したのは「エグゼクティブやセレブが週末に来やすい場所」を選定したとのこと。1レッスン(40分)12,000円からと同社の通常レッスンの2倍以上の価格設定だが、「内容は十分それだけの価値がある」と自信を見せる。

▼ディーン・ロジャース社長(左)。右は発表会ゲストのアン・ミカ氏。

プレミアムクラブでのレッスンは週末を想定しており、平日は生徒のオフィスに講師が出張してのレッスンも可能。2020年中には受講生合計10,000人を目標として、エグゼクティブ・ハイニーズ語学スクールのトップブランドを目指す。

【関連情報】
ロゼッタストーン・ラーニングセンター
Rosetta Stone Premium Club

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。