大学生に進路のアドバイスをするとき、清水は冗談まじりに「海外を知るために自動車免許を取れ」と答える。アメリカ滞在中に飛行機や列車ではなく、自分が運転する自動車で移動するようになって、アメリカへの理解が深まったからだ。世界一周も、回るだけなら航空券代30万円でできる。その土地の生活を感じ取ることが重要なのだ。人と同じ体験からは、人と同じものしか創造できない。
ベンチャー社長という職業柄、清水は友人から新規事業について相談を受けることがよくあるが、しばしば、その内容を聞いても何故起業したいのかがわからないことがあるという。清水の考えでは、人を集めて新規事業を起こし成功させるには、「お金が儲かる企画」を考えるのでなく、「祭りを起こす」ことが重要である。他人がやっていない、面白いことをやり遂げそうなワクワク感がなければ人は集まらない。セカイカメラやBabyを立ち上げた井口尊仁氏のように、「とんでもないことをやりそうだ」と思わせる力を持っていることが大事なのだ。
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株式会社UEI代表取締役社長CEO 清水 亮の語る「価値創造プロセスを革新するための手法」#7
2015年11月24日(火)19:00~21:30
株式会社UEI代表取締役社長CEO
清水 亮(しみず りょう)
http://scholar.tokyo/
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登録はこちら新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。