画像はイメージです original image: © peshkova - Fotolia.com
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イスラエルのスタートアップ「Waycare」は、自動車の運行に関する様々なデータを総合的に分析することで、スマートシティの実現への貢献を目指している。
公道に敷設されている電磁誘導式やマイクロ波、カメラによる交通トラフィック監視システムだけでなく、気象情報、公共交通機関の運行状況、工事や事故の情報、コンサートやスポーツなどのイベント情報、さらには車載機器やモバイル・アプリから受け取る情報などをリアルタイムで総合的に分析する。
これにより、交通信号が変わるタイミングを調整したり、最高制限速度をリアルタイムに変更することでトラフィックの流れをスムーズにすることができる。また、交通事故の発生の可能性が高い場所を特定して、警察機関などに注意を喚起することも可能だ。
既に多数設置されているカメラの映像を効果的に警察、救命、救急などの機関に提供することで、実際に事故が発生してしまった場合に、現地に向かう緊急車両に予め状況を伝えておき、現地到着後の作業を迅速に行えるようにするという。米ラスベガスではパイロットテストが始まっている。
例えば、明け方と昼間、晴天と荒天で制限速度が同じである必要はなく、履歴や予測によって可変にすることで、流れを順調にすることができる。また、動的な標識で、効果的に迂回を促すことも可能だ。日本でいうところの花火渋滞などに備えて、流入トラフィックを別ルートに誘導することもできる。
自動車をデータ通信のパケットに見立てて、最適なルーティングを行うために、ノードや伝送路の情報を活用するといったところだろう。
将来的には自動運転車が主流になるかもしれないといわれる中、こうした技術は都市と移動手段が賢く繋がって、事故や渋滞のない、滑らかな社会へと導いてくれるだろう。
【参照情報】
・Israeli Traffic Management Technology Makes Commutes Safer, Faster
・Traffic Accident Prediction Startup Waycare Gets $2.3M, Plans More Pilots
・RTC, tech firm team up on pilot program to better anticipate accidents, traffic jams
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