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ファーウェイが5G商用端末をお披露目、5Gチップセットも開発

2018.02.26

Updated by Naohisa Iwamoto on February 26, 2018, 06:29 am JST

スペイン・バルセロナで開催されるMWC 2018(Mobile World Congress)を前に、ファーウェイが5Gの商用端末を発表した。ノートパソコンやタブレットの発表に併せて、お披露目があったものだ。

5Gの商用端末としてアナウンスしたのは、「HUAWEI 5G CPE(Sub6GHz)」と「HUAWEI 5G CPE(mmWave)」の2モデル。文字通り、前者が6GHz以下の低い周波数帯域に対応し、30GHz以上のミリ波帯など高い周波数帯域に対応する。いずれもピーク時の通信速度は2Gbpsで、4Gと5Gのデュアルネットワークをサポートする。モバイル利用を想定したものではなく、家庭などに固定設置して5Gの高速通信を利用可能にする機器である。HUAWEI 5G CPE(Sub6GHz)は単体で、HUAWEI 5G CPE(mmWave)はODU(Out Door Unit)とIDU(In Door Unit)の2つの筐体をつないで利用する。

▼右が「HUAWEI 5G CPE(Sub6GHz)」、左の2つが「HUAWEI 5G CPE(mmWave)」20180225_huawei001

これらの機器には、同様にファーウェイが開発した3GPP 5G準拠の商用チップセット「HUAWEI Balong 5G01」が利用される。このチップセットはサブ6GHzとミリ波帯の双方の周波数帯に対応し、2.3Gbpsのピーク時通信速度を実現するという。5Gの実現方式には、4Gの制御チャネルを使って無線部分は5Gを利用するノンスタンドアロン(NSA)方式と、すべてを5Gで実現するスタンドアロン(SA)方式があるが、このチップセットはいずれにも対応する。

▼「HUAWEI Balong 5G01」を説明するファーウェイ コンシューマビジネスグループ CEOのリチャード・ユウ氏
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ファーウェイによれば、5G端末およびチップセットは、いずれも商用ベースのものとして世界初だという。端末の製品化は2018年内を目標とし、ヨーロッパ、アジア、北米での提供を検討しているという。またファーウェイでは、インフラを含めて世界の30を超える通信事業者とのコラボレーションを進めていることも示した。端末からネットワークインフラまで、エンドツーエンドで5Gを提供できるポートフォリオをアピールした格好だ。

▼世界の30を超える事業者と5Gでコラボレーション
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発表会では、13.9インチの狭額縁・薄型ノートパソコンの新作「HUAWEI MateBook X Pro」、10.8インチおよび8.4インチのタブレット「HUAWEI Media Pad M5」が発表された。一方、国内でも格安スマホのラインアップとして存在感を示しているスマートフォンの新製品は、今回の発表会ではアナウンスがなかった。

▼13.9インチの大画面を前面の画面比率が91%にも上るという狭額縁のボディに収めた
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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。