画像はイメージです original image: © bnenin - Fotolia.com
欧州デジタル広告業界のGDPRフレームワーク
IAB Europe releases Transparency & Consent Framework Policies 2.0
2019.04.30
Updated by Mayumi Tanimoto on April 30, 2019, 21:48 pm JST
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IAB Europe releases Transparency & Consent Framework Policies 2.0
2019.04.30
Updated by Mayumi Tanimoto on April 30, 2019, 21:48 pm JST
欧州のデジタル広告業界団体であるIAB Europeが、 Transparency & Consent Framework Policiesを発表しましたが、現在バージョン2.0のパブリックコメントを募集しています。
The Transparency & Consent Framework (TCF) は、IAB Tech Labとの協業で約一年前に発表されました。GDPRは灰色の部分も多く、解釈が難しかったり、個人情報収集の承認の実装も面倒だったりと、よくわからない部分も多く、業界全体でのガイドラインやツールの提供は特に中小事業者にとっては助かります。ガイドラインは事業者と欧州各国のデータ・オーソリティー双方からのフィードバックを受けます。
このフレームワークの2.0がなかなか良いのは、データがどのように使われるかに関して更に詳細に定義している点で、消費者に対する透明性に重きをおいています。昨年度のバージョンよりもわかりやすくなっています。
また、GDPRのフレームワークとGoogleのGDPR consent standardの乖離がある状態で、広告主や代理店がどうするべきかの指針となります。TCF consent management platformは、承認ツールの実装が楽になります。これはGithubにアップされています。
ネット広告当事者の業界団体からこういうガイドラインが出て、関係者の間で検討が進むのはかなり助かるわけですが、業界主導でこういう活動が可能で、しかもかなり細かい部分の話し合いも可能です。
こういう状況を見ていると、EU主導でGDPRやプライバシー規制を行ってしまうと、事業者がフィードバックする余地があまりなく、業界団体が別枠で活動しなくてはならない、というのは二度手間になるのでどうなのかなと思います。GDPRに対する批判や不満が出るのは当然でしょう。
なお、ガイドラインに関する詳しい内容に関してはWebinar(Web上でのセミナー)が開催されますので、興味のある方は参加してみることをお勧めします。
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