XReal Air 2を買ってみた。XRとAIの使い方を夢想する
2023.10.22
Updated by Ryo Shimizu on October 22, 2023, 20:10 pm JST
2023.10.22
Updated by Ryo Shimizu on October 22, 2023, 20:10 pm JST
XReal Air 2が発売されたので買ってみた。
去年、GOROmanに自慢されて少し欲しかったやつだ。
XReal Airの魅力はその単純さだ。USB-Cをつなげばディスプレイになる。それだけ。
だからiPadやiPhone15,MacなどUSB-Cディスプレイ出力のあるマシンをつなげばいきなり眼前に画面が表示される。シンプルだ。
僕は自転車用にAIを何か作ろうと思っていて、特にすごいアイデアがあるわけでもないのだが、まずは画面をどうにかしないとと思ってこれを使うのを思いついた。
これはXRとあるように、現実世界と画面を重ね合わせることもできる。
背景を黒にすれば単に透過するのでシンプルだ。
まず、最近読んでるKindleの本「宇宙はもつれでできている」を表示させてみた。
歩きスマホならぬ歩きXRである。
ただ、Kindleの本は却って疲れるという結論になった。
というのも、真ん中はまだいいのだが、周辺の文字を読むのがつらい。思った以上に眼球だけでなく顔を動かしてピントをあわせていたらしい。
若い人なら読めるのかも知れないが俺には無理だとわかった。
次に、サイバーパンク小説の金字塔である「ニューロマンサー」のヒロインが頭蓋埋め込み型のミラーグラスでやっていたように、現在時刻を表示させてみる。
これはまあまあうまく行く。
文字を大きく、真ん中に表示するなら快適に見れそうだ。だから映画とかを楽しむみたいな目的ならこれでいいのかもしれない。
Quest3のMRもいいのだが、ちょっと現実世界が粗いのと電池がすぐ切れてしまうので長距離の移動には向かない。あと電池が切れた時画面全部が消えるので自転車の運転に使うと死に直結するだろう。
自転車はAI化する余地が色々あると思っていて、単純に考えてもドライブレコーダーみたいなのはありえるだろうし、サイクルコンピュータもコンピュータと言う名前の割には機能が少なすぎる。たとえば本人の心拍や走行距離、ケイデンスなどからハンガーノック状態を予測して「そろそろ何か食べたら?」と提案するとか(それはすでにあってもおかしくない。おれが高級サイクルコンピュータに疎いだけか?)。あと、後ろからやってくる車は常に怖いのでバックミラーのかわりにできるとすごくいい。そしてそれはすぐできる。アプリにするまでもないからWebブラウザで動くようにしてAndroid繋げば一発である。
Androidを母艦にすれば各種センサーからの情報もとれるはずである。M5StackなんかとBluetoothで通信すればいい。
情報は画面のすみっこのほうではなくて真ん中に表示するのが最も安全と思われる。そういや昔もそんなことやってたな。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=R1AzailvJB0?si=OJxleh28ajS0j0m-&w=560&h=315]
この頃は単眼ディスプレイだったので解像度的にも余裕がなく脳で右目と左目の合成をするやり方だった。XRの場合は画面の真ん中に情報を集中表示させる方が見やすいのか。なるほど。やってみないとわからないことだった。
ヘルメットにスマホ取り付ければ自分の自転車じゃなくても使えるかもしれない。それかバックパックをボブルビーみたいな硬いシェルのやつにしてユニットをネジ止めするのが安全かな。ヘルメットをいじるのは安全対策上やばいからそっちの方が現実的か。
M5StackとかDINレール対応のバックパック誰か作らないかな。ねえ、高須さん
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。