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eスポーツで秘境を活性化。ヒトを育てるeスポーツプレイヤー(宮崎県椎葉村)

2024.02.22

Updated by WirelessWire News編集部 on February 22, 2024, 06:52 am JST

地域おこしを担ったエンジニアは、元自転車競技選手

私は2022年4月より地域おこし協力隊として、日本三大秘境に数えられる宮崎県の椎葉村で「ヒトを育てるeスポーツプレイヤー」というミッションのもと、地域の活性化を目指しています。本記事では、私がサイバーセキュリティのコンサルタントであった頃の経験などを基に、eスポーツを通してどのように地域の活性化を目指しているのかを紹介します。

私はアメリカのハワイ州で生まれ、4歳の時に日本に移りました。高校を卒業するまで広島県で育ち、デンマークでの交換留学を経て、京都にある大学を卒業しました。卒業後は一度広島に戻って、外資系の小売業に就職しました。

中学生から自転車競技に打ち込み、ロードレースとトラックレースでインターハイやインカレ、全日本選手権などに出場するほど夢中になっていましたが、山形県の支店へ転勤して、冬は大雪で自転車に乗れない事が度々ありました。そこで家でできる趣味を探していたところ、プログラミングに出会い、それから数か月の内には、クラウドソーシング・サイトのクラウドワークスやランサーズなどで副業として小規模のシステム開発を請け負っていました。

小売業を退職してしばらくは、個人事業主として神奈川にある「英語漬けシェアハウス」(外国籍の入居者を積極的に迎えて、定期的に無料英会話レッスンを実施するシェアハウス)の管理人とシステム開発の二足の草鞋で生活していました。

しかしコロナが到来して、入居者率で給料が増減する契約は生活が難しいと判断した私は、サイバーセキュリティ企業に就職しました。そこでは、サイバーセキュリティ・コンサルとして船舶管理会社や造船所を対象とした、サイバーセキュリティ・マネジメント・システムの提案から作成までを担当していました。

eスポーツプレイヤーが「ヒトを育てる」には?

セキュリティ企業を退職した後は、地域おこし協力隊として「ヒトを育てるeスポーツプレイヤー」というミッションの下、宮崎県の椎葉村に移りました。地域おこし協力隊として応募した当時は「eスポーツを通して秘境を盛り上げる」という大まかなコンセプトがあったものの、具体的なゴールや取り組みの内容、対象者などはほとんど決まっていませんでした。

仕事内容を自身の裁量で決められることを「腕の見せ所」として楽しみながら、これからの方針や具体的な方法などを考えています。そして私は、キャッチコピーにある「ヒトを育てる」対象を「個人」と「集団(コミュニティ)」に分けて、この二本柱を元に、eスポーツを通して椎葉村を盛り上げていこうという方針を固めました。

※本稿は、モダンタイムズに掲載された記事の抜粋です(この記事の全文を読む)。
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