四人で借りた「天沼」の居間。左より、矢川澄子、知久寿焼、室野井洋子。 1996年3月25日
April 10, 2026
今井太郎 t_imai
1965年京都府長岡京市生まれ。京都大学文学部哲学科卒。株式会社紀伊國屋書店に30年余勤務。主として外商部門で、法人営業、専門書仕入のほか、図書館向け電子書籍サービスの構築や公共図書館運営業務を担当した。新しい荒尾市立図書館(熊本県、2022年4月開館)の整備に深く携わり、地域に根差した公共図書館の将来性に開眼し、2022年に本棚演算株式会社を設立し、代表取締役に就任。ローカルナレッジ(LocalKnowledge https://www.localknowledge.jp )編集長 。
東京・高円寺でバー「鳥渡」を営まれている写真家・広瀬勉さんは、20世紀最後の数年間、杉並区天沼で一風変わった共同生活をされていました。一緒に暮らしていたのは、作家・詩人・翻訳家でかつて澁澤龍彦と結婚されていた矢川澄子さん、ダンサーで編集者の室野井洋子さん、バンド「たま」を結成していた音楽家でツノゼミ研究家でもある知久寿焼さん、そして広瀬さんの4人。
「男二人は三十手前、女二人は合わせて百歳」と面白がって説明したりもした。まだルームシェアという言葉が一般的でなく、年齢も生業もまちまちな共同暮らしは珍しかったのではないか。
(「覚え書き」p.173)
2025年12月に刊行された写真集『天沼 矢川澄子・室野井洋子・知久寿焼のアルバム』では、その共同生活の様子を中心に、その後も続く親密な交流、矢川さんと室野井さんについてはそれぞれの死までが、淡々としたモノクロ写真とメモ書き程度の解説によって綴られていきます。
1980年代後半から2010年代までを同時代として生きてきた誰しもが、「この写真が撮られた頃、自分はどこで誰と何をしていただろう」と、心を揺さぶられる一冊です。
「写真集の夜」第12回は、バー「鳥渡」と写真集食堂「めぐたま」を結んで、『天沼』収録作品を取り上げながら広瀬さんと飯沢さんに思う存分語り合っていただきます。
(飯沢さんコメント)
広瀬勉さんは、赤瀬川原平さんらが講師を務めていた美学校の出身で、1980年代には森山大道さんが主宰していた写真ワークショップ、フォトセッションのメンバーでもありました。高円寺のバー鳥渡のマスターを務めながら、コンスタントに作品を発表してきたのですが、「知る人ぞ知る」という存在でした。その広瀬さんの写真集『天沼』が送られてきて、一目見てこれは凄いと感嘆しました。矢川澄子、室野井洋子、知久寿焼、それに広瀬さんというメンバーの共同生活、それ自体が奇跡としか言いようがありません。この、とんでもない写真集が、どうやって形をとったのか、広瀬さんにいろいろお聞きしたいと思っています。
| 名称 | 写真集の夜 飯沢耕太郎オンライン・フォトブック・ギャラリー 第12回 広瀬勉『 天沼 矢川澄子・室野井洋子・知久寿焼のアルバム』 |
|---|---|
| 開催日時 | 2026年5月1日 (金) 22:00~23:00 ※見逃し配信は行いません。後日、アーカイブ動画を有料で販売する予定です。 |
| ゲスト | 広瀬勉 (写真家・飲食業) |
| 案内人 | 飯沢耕太郎 (写真評論家) |
| イベント形態 | Zoomウェビナー(Webinar)を利用したライブ配信です。 ※お申込みいただいた方には参加URLを事前にメールにてお送りします。 |
| 参加料 | 無料 |
| 参加方法 | このウェビナー(Webinar)を申し込む |
| 申込期限 | チケットの申込期限は当日5月1日の21:00までとさせていただきます。 |
| 主催 | スタイル株式会社 |
※プログラムの内容・時間などは予告なく変更となる可能性があります。ご了承ください。