UQがWiMAX 2+にキャリアアグリゲーションを導入 来春から順次下り最大速度220Mbpsの提供へ
2014.10.27
Updated by Asako Itagaki on October 27, 2014, 12:27 pm JST
2014.10.27
Updated by Asako Itagaki on October 27, 2014, 12:27 pm JST
UQコミュニケーションズ(以下UQ)は、来春からWiMAX 2+にキャリアアグリゲーション(CA)の導入を開始する。具体的な時期および当初の導入エリアは未定だが、順次全国に拡大する。これにより下り最大速度が現在の110Mbpsから最大220Mbpsとなる。
現在WiMAXで提供している周波数帯域30MHzのうち、20MHzをWiMAX 2+に順次切り替えるとともに、現行の20MHzと合わせてCAを導入する。これに伴い、CAを提供するエリアでのWiMAXの下り最大速度は現在の40Mbpsから13.3Mbpsに切り替わる。
▼報道発表資料より
なお、WiMAXを利用中のユーザー向け施策として、UQでは11月1日からWiMAX 2+対応ルーターに無料で交換できるプログラム「WiMAX 2+史上最大のタダ替え大作戦」を実施する。対象となる契約は「UQ Flat 年間パスポート」「UQ Flat 年間パスポートハート割」「UQ Flat」「UQ Step」「UQ Flatプラス」。端末交換前のWiMAX契約解除料と端末交換後のWiMAX 2+契約登録料、端末代金が無料となる。適用にはWimax 2+料金プランのうち「UQ Flat ツープラス」もしくは「UQ Flat ツープラス auスマホ割(2年/4年)への加入が必要。月間7GBの月間データ量制限については、月額3,696円(税別)で現行通り課金開始日を含む月から25か月間は適用されず使い放題となる(ハイスピードプラスエリアモードで月間の合計通信料が7GBを超えている場合を除く)。
UQが提供する交換後のWiMAX 2+対象端末は「Wi-Fi WALKER WiMAX2 HWD15」もしくは「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11」のいずれかとなる。クレードルセットについては別途費用が発生する。どちらも下り最大速度は110MbpsでCAには非対応だが、「WiMAXからWiMAX 2+に転用される周波数にも対応しているので、CAに対応していなくても快適に利用できる見込み」(広報担当者)としている。キャンペーン終了時期や、対象端末の追加については未定。
また、WiMAX 2+を提供するMVNO各社でも同様の施策を実施予定だが、各社により内容は異なる。各社の施策についてはは11月1日以降新設される案内サイト(http://www.uqwimax.jp/lp/tadagae/)で確認できる。
現在のWiMAXユーザーとWiMAX 2+ユーザーの比率については非開示だが、UQでは「できるだけ多くのユーザーに周波数利用効率が良くスピードが速いWiMAX 2+に移行していただきたい」とする。WiMAX 2+のエリアについては順次WiMAX基地局のロケーションに設備を追加する形で整備を進めており、2015年3月末までにほぼ現在のWiMAXと同等のエリアを実現できる見込みとのこと。ユーザーの状況を見ながら8X8 MIMOの導入や周波数のさらなる巻取りを進め、2017年以降に下り最大速度1Gbps超でのサービス提供を目指す。
【報道発表資料】
・WiMAX 2+におけるキャリアアグリゲーションの導入について
・「WiMAX 2+ 史上最大のタダ替え大作戦」の実施について
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登録はこちらWirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。