WirelessWire News Technology to implement the future

by Category

モバイルプラットフォームの新旧交代 - Asymco

2011.09.05

Updated by on September 5, 2011, 10:48 am JST

一部のモバイルプラットフォームが市場から姿を消す一方で、それを超える数の新規参入者が登場している。2012年に向けて発表された新たなモバイルプラットフォームはこれまでにないほど多い。下図は私が思い出せるプラットフォームのライフスパン(寿命)を示したものである。

201109051050.jpg

アマゾン(Amazon)によるこの市場への参入はまだ正式発表されてはいないが、その具体的な詳細から判断すると、十分信じるに足るものに思える。またアマゾンに関するスクープの翌日には、今度は中国のバイドゥ(Baidu)が「Yi」プラットフォームを発表した。世界で6番目にアクセスが多いウェブサイトを擁するバイドゥは、決して無視できる存在ではなく、またグーグル(Google)同様に独自のモバイルプラットフォームを持つことは同社にとって大いに意味がある。

アリババ(Alibaba)の「Aliyun」は、アマゾンのそれと同様にeコマースとオンラインショッピングに重点を置いたもの。また、一貫性を保つためにバーンズ&ノーブル(Barnes & Noble)のNookに対応するプラットフォームもこの図のなかに含めてある。

新規参入組の多くは、Androidに類似する、もしくはAndroidから派生したプラットフォームだが、しかしAndroidの商標やプロプライエタリな部分についてライセンス契約を結んでいないため、これらをAndroid(プラットフォーム)と呼ぶことはできない。これらのプラットフォームでは一部のAndroidアプリが動作するかもしれないが、この先どうなるかの保証はない。

またAndroidから派生した新しいプラットフォームの多くが、グーグルと競合する各社から出され、グーグルから価値(value)を奪うために設計されているように見える点も注目に値する。

今後「Android対Google」という壮大な戦いが生じることは間違いない。

【原文】
The proliferation of mobile platforms

(執筆:Horace Dediu / 抄訳:三国大洋)

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら