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ドコモ、携帯電話の不正転売防止のため、ネットワーク利用制限の対象を拡大

2016.05.18

Updated by Naohisa Iwamoto on May 18, 2016, 06:16 am JST

NTTドコモは2016年5月17日、ネットワーク利用制限の対象を拡大するとアナウンスした。6月1日に変更する。

ネットワーク利用制限は、不正に入手された携帯電話機が振り込め詐欺などの犯罪に利用されないようにするための取り組みの1つ。携帯電話機の固有番号をドコモのシステムに登録することで、通話や通信の利用を制限するもの。

6月1日にネットワーク利用制限の対象として追加となるのは、「ドコモの分割払い」などを利用していて代金滞納の恐れがある携帯電話機、または代金滞納となった携帯電話機。これまでも、窃盗や盗難、詐欺などの犯罪行為によって不正入手された携帯電話機、本人確認書類偽造などによって入手された携帯電話機などが対象となっていた。

ネットワーク利用制限の状況は、ドコモのネットワーク利用制限携帯電話機確認サイトで確認できる。今回の対象拡大により、2016年6月以降、購入時に「ドコモの分割払い」を利用した携帯電話機は、代金滞納となる可能性があるドコモの分割払いの期間中は「△」表示となる。また、新規に購入した携帯電話機は、不正契約などの調査を実施する一定期間の間は「△」となる。△表示でも利用には影響がない。しかし一度、ネットワーク利用制限が実施された場合、その携帯電話機の利用制限解除は行わないので、中古端末を購入するような場合には注意が必要だ。

【発表資料】
ネットワーク利用制限の対象拡大に関するお知らせ

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。