original image: © Syda Productions - Fotolia.com
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マクロン大統領が選挙戦で公約していた通り、来年9月にもフランスの小・中学校で携帯電話の使用が全面的に禁止される見通しだ。すでに授業中の使用や体育館、図書室など指定された場所での使用は禁止されていたが、休憩時間やランチの時間帯にも使用できなくなる。持ち込み自体は禁止されない。
日本は2009年に、文部科学省から学校での教育活動に直接必要のない物なので、小・中学校では、学校への児童生徒の携帯電話の持ち込みは原則禁止とすべきである、という通知(「学校における携帯電話の取扱い等について(通知)」)が出されている。
禁止の理由として、最近の子供たちは休み時間にもスマートフォンの画面を見つめるばかりで体を動かそうとしないこ、これは教育上よろしくない、という考えがあるという。また、ネットいじめの危険性を抑制する効果も期待されている。
ただし、携帯電話を子供たちから取り上げて保管するロッカーの設置などの具体案は示されておらず、学校の現場で実際にこの規則で運用できるのかは疑問視されている。また、この禁止措置の理由を合理的に子供達に説明できるのかについても疑義があるようだ。違反した子供を見つけ出すために教師の仕事が増えることにも、懸念が表明されている。また、議会中の議員など、大人の側がきちんと自分たちを律していないのではないかという意見もあるようだ。
【参照情報】
・France to impose total ban on mobile phones in schools
・France wants stricter child phone ban in schools
・France to ban mobile phones in schools from September
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