AIがコードを補完する。SublimeでもVisualStudio Codeでも
2021.06.12
Updated by Ryo Shimizu on June 12, 2021, 09:20 am JST
2021.06.12
Updated by Ryo Shimizu on June 12, 2021, 09:20 am JST
AIがコード補完してくれる便利なサービスでtabnineというものがある。
これは内部でGPT-2モデルを使い、100万人の開発者による典型的なコードを学習させたAIが、コード補完をするというツールである。
プログラミング言語も、JavaScriptやJava、Python、Go、Rustなど幅広い言語に対応しており、使用できるエディタもプログラマーに人気のSublimeTextやVisualStudio Code、Emacs、Atom、Vimなど一通り網羅している。
無料でも使えるので早速試してみた。
この手のAIモノはまずは試さないことには何もわからない。
単純なFizzBazzを書いてみようとしたが、これだけでもtabnineがこれまでのコード補完とは全く別次元のサポートをしようとしていることはわかる。
有料版に契約すると、複数行にまたがるサジェストなども行ってくれる。
ちゃんとFizzBazzだと認識して3と5で割り切れるかどうかという提案をしてくれるのは驚きであるとともに便利だ。
Pythonでファイルを開く典型的な手続きも、tabnineが補完してくれる。
これは便利なだけでなく単純にコードを書くスピードが上がる。
コードを書く手間が最小限になるわけだ。
特に色々な言語を並行して使っていると「Pythonでファイルを開くのってどうするんだっけ?」という基本的なことすら忘れてしまうことがある。tabnineはそういう老化したプログラマーの記憶をもサポートする。正直言ってこれは便利だ。
さらに最近追加された「チーム」用のtabnineは、チーム独自のコード規約などもサポートしてくれるようだ。
人工知能によって最初に仕事を奪われるのは人工知能の研究者だ、というジョークはよく耳にするが、次に仕事を奪われる(効率化される)のはプログラマーらしい。
無料でも十分便利だが、すぐに有料オプションを使いたくなる。実に心憎いAI製品だ。
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登録はこちら新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。