画像はイメージです original image: alexkich / stock.adobe.com
「Googleより便利かも?」ChatGPTの可能性
The possibility of ChatGPT
2022.12.27
Updated by Mayumi Tanimoto on December 27, 2022, 12:00 pm JST
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The possibility of ChatGPT
2022.12.27
Updated by Mayumi Tanimoto on December 27, 2022, 12:00 pm JST
Twitterユーザーである@levelsioさんが遊牧民の友人の2013年と2022年のライフススタイルの変化についてTweetしたところ、それに対してエンジニアの@pragyanatvadeさんがChatGPTで作成したTweetで返信したことが話題になっています。
https://twitter.com/pragyanatvade/status/1604841993699721218?s=20&t=LE44KvVW1hB-g1Px0Imp8g
@pragyanatvadeさんは職歴10年の開発エンジニアで、スタートアップ企業も経営。TweetはChatGPTで作成したもので、ChatGPTで遊んでいるうちにやってみたと告白しています。
さて、このツイートを私も見てみたのですが、 人間が書いたツイートと見分けはつかず、文法も正しいものでした。この人のやり取りを見ていた人々も、しばらくはAIが作成したものと気がつかなかったようです。
ChatGPTは学習したデータから、会話的なデータを生み出すので、このようなやり取りが可能になるわけです。私もChatGPTでしばらく遊んでいますが、特に便利だと感じたのが記事や論文の項目作成です。
例えば「Bon Joviの伝記を作成」と入力すると、系統だった綺麗な目次案が出てきます。さらに対話を続けていくと、もっと詳細なものが出てくるので、ぼんやりとしたアイディアがあった場合にChatGPTに手助けしてもらって詳細を詰めていくという使い方もできそうです。
また、家族別々のプレゼントのリストを作成する、フレンドリーな挨拶を考える、といった 質問に対するアウトプットも出てきます。
日本人のユーザーにとって非常に便利なのが、英語の文章を作成したり、正しいスペリングを見つけ出すことです。
最近、欲しい情報を探すのがかなり難しくなったGoogleよりも便利だといえます。これだけ精度の高い 対話型AIが一般公開されており、誰でも使うことができるというのはかなり革命的なことです。
使用量によっては課金されますが、ビジネスで使う場合は社内にAIエンジニアを抱える必要がないので、予算が限られている中小企業や公共機関にとっては大変な業務革新となる可能性がありますね。例えばチャットボットの自動返信、Q&Aでの質問への回答などです。
ただし、ChatGPTにも短所があります。アウトプットの質を精査することができないということです。おそらく今後改善されていくのだとは思いますが、 例えば日本語の文章の英訳が提供されても、それが本当に正確な内容かどうかはわかりません。
私は地理に関する質問をいくつかしてみましたが、 間違いがあったり、かなり偏ったアウトプットが出てきました。政治的な見解に関するアウトプットも同じです。偏ったアウトプットが提供され、バランスが取れているとは言い難いのです。中には陰謀論を下地にしたアウトプットも出てきてしまいました。
ネットの中から様々な情報を拾ってきてアウトプット作成するため、 そこはどうしても制限が出てきてしまいます。現段階では、ChatGPTが 人間のやることを完全に代替することはかなり難しいでしょう。
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登録はこちらNTTデータ経営研究所にてコンサルティング業務に従事後、イタリアに渡る。ローマの国連食糧農業機関(FAO)にて情報通信官として勤務後、英国にて情報通信コンサルティングに従事。現在ロンドン在住。