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データを活用すれば未来を予知できる? ビジネスパーソンによくある誤解

2024.02.13

Updated by WirelessWire News編集部 on February 13, 2024, 07:07 am JST


データは魔法の杖ではない

多くの人は、「データの活用」について大きな誤解をしています。ビジネスに関わる大きな問題を解決して自分たちに大きな利益をもたらすとか、未来予知ができてあわよくば自分たちに都合が良い方向へ未来を変えられるような、そんな魔法のような何かだと考えているようです。当たり前ですが、データを使ってもそんなおとぎ話のようなことは起きません。

それでは、データを活用することでどんな利益を得られるのでしょうか? データから得られる利益はもっと地道で現実的です。データを活用するということはシンプルに言ってしまえば、ゴールへ漸近するということです。ビジネスでは達成したい目標に向かって施策を打ち、そこへ少しずつ近付くものですが、データを利用することでその精度を高めることができます。

データを活用するときは、情報を収集、解析し、そこから得た知見や仮説を通してアクションをより良いものにするというOODAループやアジャイル的な運営をします。改善のスパイラルを回すということです。このスパイラルにおいて情報を定量的に扱うことができるという点が、データを活用するメリットです。


意思決定に役に立たない情報を集めても意味がない

データの活用の基本はOODAループです。「Observe(観察)」、「Orient(状況判断、方向づけ)」、「Decide(意思決定)」、「Act(行動)」を一つのサイクルとして回します。必要に応じてステップを戻っても構いません。

重要なことは、良いアクションを行うために良い意思決定をすることです。意思決定のクオリティを上げるために、逆算して必要な情報を集めて解析していきます。

データの活用は、まず情報を収集し解析することから始まります。やみくもに情報を集めれば良いわけではありません。前述したように、データを分析するということはより良いアクションを起こすためにあり、つまり良い意思決定が目標となります。つまり意思決定に役に立たない情報を集めても意味がないのです。

※本稿は、モダンタイムズに掲載された記事の抜粋です(この記事の全文を読む)。
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