五十年後の宇宙船地球号04:“E”の問題 2020.02.25 この警告はすでに50年も前に発せられていた。1972年に出されたローマクラブの「成長の限界」という研究報告には、地球の許容量に比べて今の文明があまりに多くの課題を抱えていることが既に指摘されていた。
ネガティブの経済学02「アウトキャスティング思考」 2019.11.19 いつの世も、のけ者やよそ者、村八分やならず者というのは居る。協調性がなく、和を乱し、誰からも相手にされない人々。いや“人々”というのは適切ではないかもしれない。それぞれは孤立した者たちだからだ。
五十年後の宇宙船地球号03:地球の俯瞰 2019.09.06 当たり前のように僕たちを乗せて動くこのこの地球は、把握するには大きすぎるし、観察するには近すぎる。だから普段の生活の中で、ここが“一つの星”であることを意識する時間はそう多くはない。だが今、この星は大きな曲がり角に来ているらしい。
五十年後の宇宙船地球号02:地球の告白 2019.07.18 事実としてとても信じられないことかもしれない。僕らがしっかりと立っているこの大地は、実は日々高速で動いているというのである。僕らの素直な実感は、地球が動いていることではない。太陽が空を横切って動いているという現象だ。しかし真実はどうやら逆らしい。
五十年後の宇宙船地球号01:地球の一地点 2019.05.24 ポルトガルのロカ岬に僕はたたずんでいた。ユーラシア大陸の最西端に位置するこのロカ岬。ここは陸の果てで、この先は約5,400kmの大西洋が広がる。海へと沈んでいく夕陽は、アメリカでは今まさに日の出になりつつあることを僕らは知っている。