米ベライゾン・ワイアレスがLTEのテストデータを公表 - 通信速度は最大50Mbpsも
2010.03.10
Updated by WirelessWire News編集部 on March 10, 2010, 00:00 am JST
2010.03.10
Updated by WirelessWire News編集部 on March 10, 2010, 00:00 am JST
米ベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless:以下、ベライゾン)が、LTEに関する情報を徐々に出してきている。2009年8月からシアトルとボストンでテストを続けてきている同社がこのほど公表した資料によると、この実験ネットワークの通信速度は、下りが最大で40Mbps〜50Mbps、また上りも20Mbpsから25Mbpsを記録しているという。
もちろんこれは基地局に近い場所で、同時接続ユーザ数が少なく、移動機が移動しないというお決まりの状況でのことで、平均では12Mbps程度となる見込み。ビデオストリーミング、ファイルのダウンロードとアップロード、Webブラウジングなどのほか、VoIPの通話もテストされているようだ。AT&TのHSPAが7.2Mbps、ClearwireのWiMAXが2Mbpsから6Mbps程度らしいので、平均の実効スピードでもかなりのスピードが期待できることは間違いない。
アクセススピードが速ければ、その分アプリケーション開発会社の自由度が上がり、ビデオ会議やHDビデオのストリーミングなどさまざまなアプリケーションが登場する可能性がある。現にAT&TのiPhoneでは、SlingPlayerのアプリケーションが規制されてしまっている。
ベライゾンはLTE導入におけるグローバル・リーダーを目指す意向だそうで、2010年中に25〜30都市で1億人が利用可能な状況を作り、サービス開始から15ヶ月以内にそれを倍(50〜60都市)に増やす計画だという。それでも利用者は長期間に渡って3Gとのデュアルモードの使用を余儀なくされるだろう。(幸野百太郎)
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