米クァルコム、2010年度1〜3期の業績見通しを上方修正 - やっと株価も反応
2010.03.27
Updated by WirelessWire News編集部 on March 27, 2010, 00:00 am JST
2010.03.27
Updated by WirelessWire News編集部 on March 27, 2010, 00:00 am JST
携帯端末用チップメーカーの世界最大手である米クァルコム(Qualcomm)は米国時間25日、2010年度第2四半期(1〜3月期)の売上および利益の見通しを上方修正したと発表。携帯端末市場の回復基調が鮮明となった。
同社はこの日発表した声明文のなかで、同四半期の売上予想を25.5億ドルへ、また一株あたり利益を56〜58セントにそれぞれ引き上げた。これまでの予想値は、売上が24億ドル、一株あたり利益が49〜53セントだった。なお、Bloombergの集計したアナリストの予想値平均は、売上25.7億ドル、一株あたり利益は52セントとなっている。
クァルコムの業績回復について、同社CEOのボール・ジェイコブズ(Paul Jacobs)氏は、携帯端末メーカー各社へのチップセット販売が好調であることを主な要因に挙げている。なお調査会社米ガートナー(Gartner)によれば、全世界での携帯端末の売上は2010年に最大で13%増加する可能性があるという。
株価の低迷がつづくクァルコムでは、株価対策が急務のひとつで、3月初めに開いたアナリスト向けの電話会議のなかで、現四半期業績の好調な推移とともに、市場からの株式買い戻しや配当金増額の計画を発表していたが、その際には市場の反応は芳しいものではなかった。それに対し今回は、発表後に株価が最大2.4ドルほど上昇(前日の40.19ドルから42.59ドルへ)した。
【参照情報】
・Qualcomm Raises Sales, Profit Forecasts; Shares Rise (Update1) (BusinessWeek.com)
・Qualcomm raises earnings forecast, shares jump (Reuters.com)
・Qualcomm Plans $3 Billion Buyback, Boosts Dividend (Update2) (BusinessWeek.com)
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