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iPad 3G版登場の影響は? - 米AT&T回線の「混雑」問題

2010.04.07

Updated by WirelessWire News編集部 on April 7, 2010, 12:09 pm JST

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(cc) Image by Kyle Nishioka

米AT&Tの3G回線は、iPhoneの利用(者)増加で、とくにニューヨークやサンフランシスコなどの大都市圏では「つながりにくい」「接続スピードが遅い」といった声が多く聞かれるようになっているが、そうしたなかで、iPadの3G対応版が今月中に発売になると、この問題がさらに深刻化するのではないか、という懸念が一部で出ている。

だが、Reutersの4月5日付け(米国時間)の記事"Already strained, AT&T soon to cope with iPad"では、そうした心配は「取り越し苦労ではないか」という複数のアナリストのコメントが紹介されている。

「取り越し苦労」と考えられる理由は主に以下の3つ。

  1. iPad 3G版の売上台数
  2. ユーザーの利用パターン
  3. AT&Tの回線強化

1) 売上台数:
Wi-Fiのみのバージョンに比べ、3G+Wi-Fi版は最も廉価なものでも130ドル高い。そのため、「全売上台数の50%以下に留まる」(UBS アナリストのジョン・ホデュリック氏)

2) ユーザーの利用パターン
iPhoneに比べてサイズの大きなiPadを常に携帯するユーザーはそう多くはなく、AT&Tの3G回線利用度もそれだけ少なくなる。iPadユーザーの3G回線利用は「主として旅行や出張の際のバックアップ」になるとNPDアナリストのロス・ルービン(Ross Rubin)氏は予想。

また、アマゾン(Amazon)の電子書籍リーダー「キンドル」(Kindle)の例を引き合いに出し、「iPadでも、3G回線はときどきデータをダウンロードするのに使われるだけではないか」という別のアナリストの見方もある。

3)AT&Tの回線強化
AT&Tは現在、ネットワークのパフォーマンス改善を目的としたアップグレードに重点投資しており、今年の投資額は最大で20億ドルに上る(UBSのホデュリック氏)。また、AT&Tではこの回線強化に際して「iPadの登場も織り込んでいる」というAT&T広報のマーク・シーゲル(Mark Siegel)氏のコメントも紹介されている。

【参照情報】
Already strained, AT&T soon to cope with iPad (Reuters.com)

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