100ドルを切るフェムトセル - 英ユビキシスがOEM向けソリューション
2010.04.19
Updated by WirelessWire News編集部 on April 19, 2010, 11:10 am JST
2010.04.19
Updated by WirelessWire News編集部 on April 19, 2010, 11:10 am JST
ユビキシス(Ubiquisys)という英国のフェムトセルメーカーが、通信事業者が端末を100ドル未満で加入者に提供できるソリューションを提供し始めている。Femto-Engineというこのソリューションは、OEMメーカー向けに、ユビキシスの技術をライセンス提供するもので、OEMメーカー側では商用展開に必要なすべてのソフトウェアライセンスを一括で入手できるほか、ハードウェア設計図、OS、製造サポートサービス等を受けられる。これにより、端末の市場投入までにかかるR&Dコストや時間をOEMメーカーでは圧縮できる。同社CEOのクリス・ギルバート(Chris Gilbert)氏によると、同社ではこの事業モデルに転換してからすでに10万台を受注しているという。
現在、フェムトセルの普及は一部の市場で徐々に進み始めている。たとえば、米国ではAT&Tが「3G MicroCell」と呼ばれるサービスを全国で展開、また英国ではVodafone UKが「Sure Signal」というブランドで企業と一般家庭の両方にサービスを提供している。
フェムトセル端末の販売金額は、AT&Tの場合、一括払いで150ドル以上、またVodafoneの場合は一括払いで50ポンドとなっているが、いずれも通信事業者側が端末補填金を負担している。通信事業者からは、仕入原価が100ドルを切れば大規模な普及が見込め、また将来的には端末を無料で提供することも可能になるとの声も出ている。
調査会社iSuppliによれば、フェムトセルの端末販売台数は、2009年の57万1000台から、2010年190万台、2011年720万台、2012年2390万台、さらに2013年には3960万台まで増加するという。
【参照情報】
・Ubiquisys breaks magic $100 barrier for femtos(Rethink Wireless)
・Ubiquisys Busts $100 Femto Barrier (Light Reading Mobile)
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