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レノボ、中国市場に初のスマートフォン投入 - Android携帯でiPhoneを迎撃

2010.04.22

Updated by WirelessWire News編集部 on April 22, 2010, 15:38 pm JST

联想中国(Lenovo China)
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世界第4位のPCメーカーである中国レノボ(Lenovo)が、同社初のスマートフォンを中国市場に投入、来月から販売を開始する。

レノボは「LePhone」というこの携帯端末を、今年のConsumer Electronics Show(CES)で披露していた。LePhoneはまずチャイナ・ユニコム(China Unicom:中国聯合通信)のWCDMA方式に対応し、さらにCDMA2000、TD-SCDMA方式にも順次対応していく予定という。

LePhoneは、米クアルコム(Qualcomm)の1GHz「Snapdragon」プロセッサ、3.7インチのAMO LEDスクリーン、3メガピクセルのカメラなどを搭載。OSは米グーグル(Google)のAndroid OS(バージョン2.1)をベースに独自の改良を加えたものが採用されており、プッシュメールなどの機能が提供されるほか、さまざまなコンテンツサービスも利用できる。なお、検索エンジンは、グーグルの代わりに、中国の検索エンジン「百度(Baidu)」が採用されている。

Financial Timesとのインタビューのなかで、レノボCOOのロリ−・リード(Rory Read)氏は、「他国の市場で売り出す前に、まず"中国市場で勝つ"というのがレノボの計画」と述べている。同氏はまた、今後5年間でモバイルインターネットサービスからの収益を、現在の数パーセントから20%まで押し上げる計画だとしている。さらに、レノボは中国市場で今後5年間で数百万台、それ以降は数千万台のスマートフォンを販売することになるという。

中国では、チャイナ・ユニコムが昨年10月からiPhoneを販売し、2月には25の販売拠点を開設すると発表していた。米証券会社モルガンスタンレーでは、中国におけるiPhoneの年間販売台数が400万台に達すると予測している。

【参照情報】
Lenovo set to target China phone niche(FT.com)
Lenovo releases Android phone, uncorks smartphone ambitions(Fierce Wireless)

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