中国ZTEの2010年第一四半期決算、純利益が約40%増
2010.04.30
Updated by WirelessWire News編集部 on April 30, 2010, 17:55 pm JST
2010.04.30
Updated by WirelessWire News編集部 on April 30, 2010, 17:55 pm JST
中国第2位の通信機器メーカー、ZTE(中興通迅)が2010年第一四半期(1-3月期)の決算を発表。同期の純利益は前年同期比で約40%増加したという。
同期の純利益は、前年同期比39.7%増の1億990万元(1610万ドル)で、売上は同14%増の133億元(19.4億ドル)といずれもアナリストの予想値を上回った。また2009年通期の売上は36%増加の603億元(88.3億ドル)となったという。
同四半期の好調の要因として、同社は1) 3G対応の携帯電話端末の売上が42%増加、 2)通信機器の売り上げ回復(とくに海外市場での)をあげており、これらが経済危機の影響からインフラへの投資を減らした中国の大手通信キャリア3社への売上伸び悩みを相殺したという。
なお、中国のある政府関係者は昨年12月、中国国内での3Gインフラへの投資額は2009年に210億ドルに達したと述べていた。そのなかでZTEのシェアは約36%で、2010年もほぼ同様に推移すると同社では見込んでいるという。
ファーウェイとZTEはいずれも中国IT業界を代表する成功例で、自国市場での強みを足がかりに海外への進出を進めており、世界市場でスウェーデンのエリクソン(Ericsson)やフィンランドのノキア シーメンス ネットワークス(Nokia Siemens Networks)といった通信機器大手各社と競合する存在になっている。
【参照情報】
・China's ZTE Q1 net profit up 40 pct, beats forecast (Reuters)
・ZTE First-Quarter Profit Climbs 40% on Handset Sales (SFGate Business News)
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