マレーシアの大手通信事業者マキシス、14億ドルの資金調達へ
2010.06.18
Updated by WirelessWire News編集部 on June 18, 2010, 11:06 am JST
2010.06.18
Updated by WirelessWire News編集部 on June 18, 2010, 11:06 am JST
マレーシア最大の携帯電話事業者であるマキシス(Maxis Bhd.)で最高財務責任者をつとめるロッサーナ・ラシド(Rossana Rashid)氏は、同社が社債発行や銀行融資を通じて14億米ドル(45億リンギット)の資金調達を検討中であると、Bloombergとのインタビューのなかで述べた。
同社では調達した資金を、ブロードバンドネットワーク拡大のための投資のほか、一部はつなぎ融資の返済にも充てる方針だという。調達のストラクチャは未定だが、今後3ヶ月から6ヶ月をめどに調達の実施を検討しているという。
大富豪のT. Ananda Krishnanの強い影響下にある同社は、昨年11月に東南アジア最大規模の株式公開を実施し、35億ドル(112億リンギット)を調達した。今回の融資が実現すれば、今年は4.4億ドル(14億リンギット)を投下して、同社のブロードバンドネットワークを強化し、急増する需要に対応する計画だという。同社は今年中に人口カバー率80%を達成したいと表明しており、音声だけでなくデータ通信やブロードバンド市場を狙っていくとみられる。
なお、マレーシア政府は2011年にLTE用の周波数帯割り当てを予定しており、3つの席をめぐって4社が争うことになる可能性が高いとみられている。
【参照情報】
・Maxis May Raise $1.4 Billion to Expand, Repay Debt (Businessweek)
・マレーシア政府、2011年にLTE周波数を3社に割り当てへ
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