インドのリライアンス・インダストリーズ、WiMAX導入を検討 - LTEから一転
2010.07.28
Updated by WirelessWire News編集部 on July 28, 2010, 11:34 am JST
2010.07.28
Updated by WirelessWire News編集部 on July 28, 2010, 11:34 am JST
インドで携帯通信事業に新たに参入したリライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries)は、これまでTD-LTEを選定するとみられていたが、ここにきてWiMAXの採用を検討しているという。同社は5局のWiMAX基地局をアルヴァリオン(Alvarion)とサムスン(Samsung)から購入し、相互接続の検証を行う予定だとRethink Wirelessが報じている。
リライアンス・インダストリーズ、今年前半に実施された2.3GHz帯のBWA周波数帯オークションでインド全域でのライセンスを獲得したインフォテル(Infotel)を、オークションの終了直後に買収し、この分野に新規参入した。同社はこれまで、主として機能の拡張性や将来的なコスト優位性などの理由から、多くの大手通信事業者が採用を決めているLTEの導入に動くと見られていた。だが、実際にネットワーク構築が進むWiMAXに対し、TD-LTEの商用化はまだ行われておらず、またインド以外の市場でも(日本をはじめとして)WiMAXの商用化が進んでおり、価格も安いことなどから、リライアンス・インダストリーズではWiMAXの導入検討に傾いたと見られる。
なお、このオークションで一部地域での周波数帯を獲得した国営事業者のBSNLとMTNLはすでにWiMAX方式のネットワーク展開を開始している。また4つの地域で周波数帯を落札したクアルコム(Qualcomm)はTD-LTE向けのシステム展開を予定している。
【参照情報】
・Reliance to choose WiMAX in India after all - Rethink Wireless
・Reliance may choose WiMAX over TD-LTE in India after all - Fierce Broadband Wireless
・クアルコムがインドで合弁事業を計画 - 地元企業2社が出資を検討
・インドのBWAオークションが終了 - 大型買収による新規参入、米クァルコムの動きなど
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