米小売大手が進める独自携帯電話サービス - ウォルマートがプリペイドのラインアップ強化
2010.07.30
Updated by WirelessWire News編集部 on July 30, 2010, 14:40 pm JST
2010.07.30
Updated by WirelessWire News編集部 on July 30, 2010, 14:40 pm JST
米小売最大手のウォルマート(Wal-Mart)が、同社で取り扱うプリペイド式携帯電話サービスのラインナップに、AT&TのGSMネットワークを新たに加えると、Wall Street Journalなどが報じている。
ウォルマートは自社が独占的に扱う携帯電話サービス「Straight Talk」でこれまでベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless:以下、ベライゾン)のサービスを提供してきていたが、このサービスにAT&Tも対応することになったという。なお、Staight Talkは、MVNO事業者のトラックフォン・ワイヤレス(Tracfone Wireless)が運営するプリペイド携帯サービスで、これまではベライゾンのCDMAネットワークのみに対応していた。トラックフォンは南米最大の携帯電話事業者アメリカモビル(America Movil)のプリペイド携帯の事業部門。
AT&TのGSM回線でもStraight Talkのサービスが使えるようになれば、ウォルマートにとってはより多くの顧客ニーズに応えることが可能になる。またAT&Tにとってもプリペイド携帯の利用者獲得は魅力だ。CNETなどの記事によれば、ベライゾンは約90万人のプリペイド携帯利用者を増やしており、そのうち最大の利用者がStaight Talk契約者だという。
米市場では、ベストバイ(Best Buy)やラジオシャック(RadioShack)など大手小売事業者が携帯電話サービスの提供を積極的に進めているが、今回のウォルマートの動きはこうした流れを加速させるものと見られている。
【参照情報】
・Wal-Mart Expands Straight Talk Prepaid Service To Include AT&T Network
・Wal-Mart expands prepaid service to include AT&T network
・Wal-Mart expands prepaid phone service to AT&T
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