モバイルSNS市場は2012年に2600億円規模に、"iPhone経済圏"は8800億円へ
2010.09.13
Updated by WirelessWire News編集部 on September 13, 2010, 10:20 am JST
2010.09.13
Updated by WirelessWire News編集部 on September 13, 2010, 10:20 am JST
「モバイルSNS市場は今後も拡大し、2012年には2600億円規模に成長する」。ICT市場の調査会社である情報流通ビジネス研究所は、モバイルSNSの市場規模などを予測した調査レポートを発刊し、その中でモバイルSNS市場が大きく成長するという結果を示した。「モバイルSNS/ソーシャルアプリの事業分析と市場規模予測」と題したレポートである。
レポートでは、モバゲータウン(ディー・エヌ・エー)やGREE(グリー)を代表とするモバイルSNSの2009年度の市場規模を684億円と推定している。内訳は広告が237億円、課金が447億円である。これが2012年には大きく成長して全体で2577億円になると予測している。その内訳は、広告が387億円、課金が2190億円と、課金市場で大きく成長するとの見込みだ。この数字は、家庭用ゲームソフト市場(2008円実績で3980億円)やモバイルコンテンツ市場規模全体(2009年実績で5525億円)などと並ぶ市場規模に成長することを示している。レポートでは、モバイルSNS市場が新しいプラットフォームビジネスにふさわしくい規模に成長するとしている。
▼日本のモバイル SNS市場規模予測(2009年→2012年) [PDF]
もう1つの興味深い調査が、iPhoneの市場規模について。レポートでは2009年度のiPhone経済圏(端末、通信サービス、アプリの合計)を約1200億円と見積もった。これが2012年度には8800億円に成長するという。内訳は、2009年度が端末と通信サービスがそれぞれ600億円弱で、アプリ課金市場が30億円。2012年度の予測では、端末が2400億円、通信サービスが5900億円と大きく伸びるのに対し、アプリ課金市場は423億円にとどまるという。レポートでは、iモードなどの国内モバイルコンテンツ市場が2009年で5525億円あるのに比べると、2012年度でも一桁小さなマーケットにしかならないと指摘する。
▼国内iPhone経済圏の推定市場規模と予測(2009年度→2012年度) [PDF]
【報道発表資料】
・「モバイルSNS市場は2012年・約2600億円規模に」-情報流通ビジネス研究所が市場規模予測- [PDF]
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