中国のモバイルインターネット人口、「5年後までに8億人」 - 元グーグル責任者が予想
2010.09.07
Updated by WirelessWire News編集部 on September 7, 2010, 10:21 am JST
2010.09.07
Updated by WirelessWire News編集部 on September 7, 2010, 10:21 am JST
中国のモバイルインターネット利用者数が、今後5年間で2倍以上に増加する可能性があると、グーグル(Google)の元中国部門責任者である李開復(Lee Kai-fu)氏が語ったとBloombergが伝えている。
同記事によれば、中国で携帯端末からインターネットにアクセスするユーザーの数は現在約3億人だが、同氏の予測によると、スマートフォンの価格が下がるにつれ、その数は今後3〜5年で8億人まで増えるという。
また、現在中国のスマートフォン利用者は、20代およびそれ以下の世代が83%を占めるが、こうした若者層は概してお財布に余裕がないことから携帯端末の価格に敏感だ。そのため、さらなるモバイルインターネット利用者の増加を促進するには、携帯端末の価格を現在の半額の2000元(295ドル)以下におさえる必要があると同氏は指摘したという。
中国では通常の携帯電話市場で大きなシェアを有する大手通信機器メーカーのファーウェイ・テクノロジーズ(Huawei Technologies/ 華為技術)が先頃、「入門レベルのモバイル端末」と位置づけたAndroid OS搭載スマートフォンをグローバル市場に向けて投入すると発表していたが、こうした流れを受けて、スマートフォン端末の価格は今年中に1500元、来年には750元程度まで下がるとの予想も出ている。
なお、李氏はグーグルを退職後イノベーション・ワークス( Innovation Works )というインキュベーション事業を立ち上げたが、同社がこれまでに支援した12社のうち8社がモバイルインターネット関連事業だという。いっぽう、中国の大手パソコンメーカー、レノボ・グループ(Lenovo Group/聯想集団)社長のローリー・リード(Rory Read)氏も今年4月に、5年後までにモバイルインターネット市場向けの製品が同社の売上全体の20%を占めるようになると予測していた。
【参照情報】
・China's Mobile Internet Users May Double in 5 Years, Lee Says - Bloomberg
・Chinese Company Aims Big With Android Smartphone - New York Times
・中国ファーウェイ、低価格のAndroid携帯でグローバル市場進出へ
・ソニーエリクソン、中国市場向けスマートフォンを発表 - 急成長市場に期待
・レノボ、中国市場に初のスマートフォン投入 - Android携帯でiPhoneを迎撃
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