iPhoneを店頭の業務端末に! ソリューションが続々
2010.10.20
Updated by WirelessWire News編集部 on October 20, 2010, 10:20 am JST
2010.10.20
Updated by WirelessWire News編集部 on October 20, 2010, 10:20 am JST
バーコードリーダーや飲食店のオーダーエントリーシステムなど、業務用の専用端末が活躍しているビジネスフィールドは多い。このように業務端末が幅を利かせていた分野に、iPhoneなどの汎用端末を使ったソリューションが進出してきている。2010年10月18日、奇しくも2つのソリューションが発表になった。
1つ目は、アンサンシステムズが提供するオーダーエントリーシステムの「スマートオーダーエントリー」だ。スマートオーダーエントリーでは、飲食店の注文管理をiPhoneを使って受けられるようになる。具体的には、iPhoneまたはiPod Touchをオーダーエントリー端末に、iPadなどのタブレット型端末などをキッチンディスプレイに使う。汎用端末とクラウド型のサービスを組み合わせ、低コストで拡張性の高いシステムを提供する。
ホール用のiPod Touchを3台、キッチン用のiPadを2台、レジ用のタブレットPC、プリンター、無線LANルーターなどを組み合わせた構成では、初期投資額は約33万円で済む。また、iPhoneやiPod Touchにユーザー辞書を登録することなどにより、店舗ごとの個別の要望にも対応。クラウド型のシステムを使うことで、外出先からの売上状況確認などもできるという。
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2つ目は、シーエフ・カンパニーが発表したiPhone/iPod Touchにプリンターとバーコードリーダー、磁気カードリーダーの機能を付加できるユニット「iAPS」。米Daily Systems社のユニットで、iPhone/iPod Touchに装着することで、前出の機能を付け加えられる。シーエフ・カンパニーでは、モバイルPOSシステムをiPhone/iPod Touchで構築できるという。
iAPSは2インチのレシートプリンターと磁気カードリーダーで構成。さらにバーコードリーダーやスマートカードリーダーをオプションで搭載できる。ショッピングモールのテナントなどでPOS端末を設置できない店舗で、商品のバーコードを読み取ってPOSデータとして反映させたり、在庫状況の確認をしたりといった利用法があるという。
このほかに、iPhoneを決済用の端末として使うソリューションもすでに発表されている(関連記事:iPhoneでクレジットカード決済できる法人向けソリューション)。iPhoneなどの汎用端末を業務端末として使う試みは一層広がりそうだ。
【報道発表資料】
・iPhone/iPod Touchによるハンディ端末やiPadによるキッチンディスプレイなどの次世代オーダーエントリーシステム「スマートオーダーエントリー」を提供開始(アンサンシステムズ)
・iPhone/iPod touch用の『プリンター・バーコードリーダー・磁気カードリーダー』(シーエフ・カンパニー)
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