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マイクロソフト、Windows Phone 7を正式発表 - 米国では10機種が発売に

2010.10.12

Updated by WirelessWire News編集部 on October 12, 2010, 09:12 am JST

Windows Phone home | Windows Phone 7
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マイクロソフト(Microsoft)は米国時間11日、ニューヨークで開いた記者発表会で、「Windows Mobile 7 OS」を搭載した10種類9種類のスマートフォン端末を発表した。同社では新しいモバイル端末向けOSの投入により、アップルやグーグルに差をつけられているスマートフォン市場で巻き返しをねらう。

マイクロソフトによると、新しい端末は30ヶ国以上、60社以上の通信キャリアが取り扱いを予定しているという。米国では、AT&Tが11月8日にLG、サムスン(Samsung)、HTC製の3種類の端末を、また11月半ばにはドイツテレコム(Deutsche Telekom)の子会社であるT-Mobile USAもHTC製端末を発売する。さらに、ベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)やスプリント・ネクステル(Sprint Nextel)でも来年に同OS搭載端末の発売を予定している。

調査会社ガートナー(Gartner)によると、スマートフォン市場におけるマイクロソフトのシェアは、昨年第2四半期の9.3%から今年第2四半期には5%まで減少しており、リサーチ・イン・モーション(Research In Motion)の「BlackBerry」やアップルの「iPhone」、グーグルのAndroid OSを搭載した各メーカーのスマートフォンに対抗するだけの競争力を持てずにいたという。

ガートナーはまた、スマートフォンの売り上げが今後2年間でパソコンの売り上げに食い込むと予測しており、マイクロソフトには早急にスマートフォン分野で巻き返しを図る必要性があるとBloombergの記事は指摘している。

新しいOSを搭載した端末の発売にあたり、マイクロソフトのスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)CEOは「この端末は我々にとって重要で、(スマートフォン市場における)競争を変えるものになる」と意気込みをみせている。

一方、Wall Street Journalでは、ベライゾンやスプリントがWindow Phone 7を採用した新端末を来年まで発売しないことなどに触れ、パートナーとなる通信キャリア各社がAndroid端末により多くのリソースを割いていると指摘している。

(訂正のお知らせ:タイトルを当初「9機種が発売に」としておりましたが、誤りがありました。正しくは「10機種」です)

【参照情報】
Microsoft Unveils Phones in Bid to End Share Losses - Bloomberg
Microsoft Unveils Windows Phone 7 Handsets - Wall Street Journal
Microsoft Unveils New Windows Phones - NYTimes Bits

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