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ソニーエリクソンが第3四半期決算 - 黒字ながらも部品不足で予想に届かず

2010.10.18

Updated by WirelessWire News編集部 on October 18, 2010, 15:30 pm JST

Sony Ericsson - Corporate - Home
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世界第5位(端末出荷台数ベース)の携帯端末メーカーであるソニーエリクソン(Sony Ericsson)は英国時間15日、第3四半期の決算を発表。Android搭載端末などへの注力が奏功し、3四半期連続の黒字となったものの、部品不足によりアナリストの予測を下回る結果となった。

同社第3四半期の売上は16億ユーロ(1ユーロ=113円換算で約1800億円)で、ReutersやBloombergが集計したアナリストの予想値18億ドルに届かなかった。また税引前利益は6200万ユーロで、前年同期に記録した1億9900万ユーロの赤字からは大きく改善したものの、アナリストが予測していた7200万ユーロを下回るものとなった。

同四半期の出荷台数は1040万台で、第2四半期の1100万台ならびに前年同期の1410万台を下回った。アナリストの予測では1050万台から1390万台が出荷されると見込まれていた。同期の端末一台あたりの平均販売価格は154ユーロと、前四半期の160ユーロから減少、ただし前年同期からは約3割増加した。

なお市場調査会社ガートナー(Gartner)によると、第2四半期におけるソニーエリクソンの市場シェアは3.4%で、前年同期の4.7%から減少したという。

ソニーエリクソンのバート・ノードバーグ(Bert Notdberg)CEOは、第3四半期の決算について、LED画面ならびにプリント基板の供給が不足したことにより出荷台数を伸ばすことができず、それが売上の減少につながったとコメント。同社では在庫の絞り込みを進めていたが、折からのスマートフォン人気の高まりを受け、関連部品の供給が逼迫したことで、受注に対応することができなかったという。

ソニーエリクソンは同期に、米国市場へ「Xperia X10」を投入したほか、中国市場ではAndroidをベースにチャイナモバイル(中国移動通信)が独自開発した「Ophone OS」を搭載する「A8i」を発売していた。

今後については、現在の主力であるAndroid搭載端末に加え、マイクロソフト(Microsoft)のWindows Phone7 OSを搭載する端末も開発を計画しているという。一方で、これまで販売してきたノキア(Nokia)のSymbianOSを搭載した端末は開発を打ち切っている。

クリスマスシーズンを含む第4四半期の見通しについては、Android搭載端末間での争いに加えて、各社から新たに発売されるWindows Phone 7搭載端末もスマートフォン市場に登場してくることから、ソニーエリクソンはより激しい競争に直面することになりそうだとの専門家の声も聞かれる。

【参照情報】
Sony Ericsson posts Q3 profit, but hit by component shortages - Fierce Wireless
Sony Ericsson blames Q3 sales fall on parts shortage - Reuters
Sony Ericsson Net Rises Less Than Estimated on Parts Shortages - Bloomberg

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