アップルが7-9月期決算発表 - 売上203.4億ドル、利益43.1億ドルで過去最高に
2010.10.19
Updated by WirelessWire News編集部 on October 19, 2010, 08:17 am JST
2010.10.19
Updated by WirelessWire News編集部 on October 19, 2010, 08:17 am JST
アップル(Apple)が米国時間18日に第4四半期(7-9月期)の決算を発表した。iPhoneおよびMacの好調に支えられ、売上・利益ともに過去最高を記録、また株価も一時過去最高となる319ドルまで上昇した。
9月25日締めとなる同期の売上は前年同期比約67%増の203.4億ドルで、利益も43.1億ドルと前年同期の25.3億ドルから約70%増加。これにより一株あたりの利益も4.64ドル(前年同期は2.77ドル)となり、アナリストの予想していた4.06〜4.10ドルを上回る結果となった。こうした好調をうけ、現金など手元流動性は同期に52億ドル増加し、あわせて510億ドルとなったという。
同期もまた売上を牽引したのはスマートフォンの「iPhone」で、販売台数は1410万台と前年同期の710万台から約9割増加した。これについて、同社のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)CEOは決算発表の電話会議のなかで、リサーチ・イン・モーション(Research In Motion:RIM)の「BlackBerry」の1210万台という販売台数を引き合いに出し、「(スマートフォン市場シェア首位の)RIMを楽に打ち負かした」とコメント。なお、iPhoneの取り扱いは89カ国166社の携帯通信キャリアに広がっているという。
その他の製品カテゴリについては、「Mac」の販売台数が前年同期比27%増の389万台まで伸びたのに対し、音楽プレイヤーの「iPod」は前年同期比11%減の905万台となった。また、タブレット端末「iPad」の販売台数は419万台で、アクセサリを含むiPad単体の売上は約28億ドルに達したものの、アナリストの予想していた450万〜480万台には届かなかった。前四半期のiPad販売台数は約330万台だったことから、累積では約750万台となった。なお一時供給不足に陥っていたiPadについては、現在3〜4週間分の流通在庫がある状態だという。
ジョブズCEOはこの発表のなかで、iPadと競合する他社製タブレット端末について、その多くがiPadよりも小さな画面であることから「うまくいかないだろう」とコメント。また「今年中にもういくつかサプライズがある」と新製品発表の可能性を示唆したという。
【参照情報】
・Apple Reports Strong Profit and Sales Growth - New York Times
・Apple's Fourth-Quarter Profit Rises 70% on IPad, IPhone Demand - Bloomberg
・Apple's Profit Surges 70% on iPhone - Wall Street Journal
・Apple Q4: $20B Revenue, $4B Profits, 3.89M Macs, 14.1M iPhones, 4.19M iPads -- All New Records - TechCrunch
・Apple Reports Fourth Quarter Results - Apple
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら