MWC開幕前日に開催された「ShowStopper」では、地味ながらもおもしろ技術が展示されていた。ドイツのUMICリサーチセンターという団体が出品していたのが、複数のiOSデバイスを1枚のディスプレイとして表示させる技術だ。
表示させたいすべてのiOS端末(iPhone、iPod touch、iPadなど)に対応アプリをインストール。1台をサーバーとし、無線LAN経由で、他のiOS端末からアプリを起動させてサーバーに接続を行う。すると画面上には様々な模様が表示されるので、サーバーになっている端末のカメラでそれらの模様を撮影する。すると、各iOS端末が置かれている位置を把握できるようので、サーバー側がそれぞれの端末に最適な映像を出力できるようになるのだ。
「現在は10台程度の接続が可能だが、無線LANの環境によって何台でもつながるようにしたい」(説明員)
デモ環境では、サーキットを表示させ、クルマを走らせる映像を出力していた。クルマがきっちりと複数のiOS端末をまたいで表示される様子はかなり驚きだった。果たして、どこまで実用性があるかは謎だが、かなりおもしろい技術と言えそうだ。
文・石川 温
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