空港やオフィス、自動車内にワイヤレス充電の場を拡げるPowermat
2011.02.16
Updated by WirelessWire News編集部 on February 16, 2011, 13:59 pm JST
2011.02.16
Updated by WirelessWire News編集部 on February 16, 2011, 13:59 pm JST
【企業名】Powermat
【所在地】イスラエル(Kiryat Hatikshoret, Neve Ilan 90850, Israel)
【URL】http://www.powermat.com
iPhoneなどスマートフォンに受電器(「レシーバー」という)であるカバーを取り付け、送電器であるマットの上に置くことでワイヤレス充電ができるシステムを開発したPowermatが大きなブースを構えている。
そもそもは家庭内での利用を主眼に、販路も家電量販店などを使っていた同社だが、GM(ゼネラルモータース)の出資を受け、GMの販売する乗用車に送電器を搭載する計画を明らかにしていた。充電の場はさらに空港、オフィスへと拡がるという。
空港についてはArconas社と提携し、空港ロビーに設置される椅子に送電器を忍ばせる。Arconas社は世界130の空港のロビーや待合室に椅子を供給しているが、今後にワイヤレス充電可能な椅子を設置するそうだ。さらに、Teknion社との提携では、オフィス内のデスクなどに充電器を組み込むという。Qualcommとも同意書(LOI)を交わしていて、さまざまな可能性を模索することになっている。
実際に普及するかどうかは、こうした充電の場の拡がりとともに、受電器(レシーバー)のサイズダウンと軽量化がカギとなるが、最新のiPhone4用のレシーバーは従来型に比べてかなり薄くなっている。
スマートフォン自体が薄く軽量になれば、ケースで覆っても大きく感じなくなるかも知れない。それでもやはりモバイル機器にとっては大きさと重さが増してしまうことは大きな問題だ。そんな中、ノートPCの電池自体をレシーバーにする試みも行っているとのこと。空港やオフィス、カフェなど「マット」が設置される場所が増えてくると、タブレットやノートPCのバッテリーで「レシーバー」を搭載したモデルが登場してくるのかも知れない。
【参考情報】
・ワイヤレス充電のPowermat
・Arconas社ウェブサイト
・Teknion社ウェブサイト
・Qualcomm社プレスリリース
文・幸野百太郎(テレコム分野の仕事に従事)
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