インタビュー: ヤフー「Livestand」は本来の姿への回帰 [動画]
2011.02.17
Updated by Michi Kaifu on February 17, 2011, 17:15 pm JST
2011.02.17
Updated by Michi Kaifu on February 17, 2011, 17:15 pm JST
展示会3日目、朝のキーノートでは、孫さんと同じパネルでヤフーのキャロル・バーツCEOが登壇し、eマガジン・プラットフォーム、Livestandを発表した。製品概要はクロサカタツヤさんのこちらの記事を参照してほしい。
このときに製品デモを行った、同社モバイル・ネット端末部門プロダクト管理VP、アーヴ・ヘンダーソン氏にインタビューすることができた。(オバマ大統領ではありません。念のため(^_^;))
この中で同氏は、「このプロダクトは、ヤフーのDNAだ。我々は本来、コンテンツを整理してユーザーが使いやすいようにするということを目指している。タブレット端末の登場により、高精細の美しい画像と双方向性が可能になったので、それを生かしたヤフーらしいプロダクトだ」と述べている。
また、ネット業界では「利益になりづらい」と見られているディスプレイ広告については、「まずユーザーにとって魅力的なサービスでなければ、出版社も広告もついてこない。ユーザーが見たいと思うような広告を提供することがカギ」という。
同社では、すでに有力なパブリッシャーいくつかと交渉している。現在のところ、このプラットフォームでの出版を希望する場合は個別交渉となるが、ゆくゆくはSDKを提供したいとしている。現在はタブレット向けに注力しているが、いずれはパソコンやスマートフォンでも見られるようにする予定である。
シリコンバレー界隈では、レイオフの続く同社は「終わった」と思われがちだが、一方で世界全体ではまだまだ大きな売上と多くの従業員を抱える同社は、「大企業として安定した方向性を示していかなければいけない」という苦悩も見え隠れする。かつてのライバル、グーグルが今展示会で大きなプレゼンスを見せる中、グーグルともマイクロソフトとも違う、サーチエンジンでもなくハリウッドでもない、「本来の姿」で活気を取り戻せるのかどうか、興味深い。
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ENOTECH Consulting代表。NTT米国法人、および米国通信事業者にて事業開発担当の後、経営コンサルタントとして独立。著書に『パラダイス鎖国』がある。現在、シリコン・バレー在住。
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