※2011/3/16 15:00 イー・モバイルの対応状況を追記
東京電力は3月14日から、地域ごとに順番に送電を止める「計画停電」を実施すると発表した。通信関連事業者各社から発表された。2011年3月14日15時過ぎ時点の発表状況を中心に以下にまとめた。なお一部は既報の内容と重複する。
移動体通信サービス
●ソフトバンクモバイル(再掲)
- 基地局は予備バッテリーを備えており、状況により異なるが、停電しても数時間から十数時間(その基地局の設備による)は使用可能である。
- よって、1日3時間程度の停電であれば、携帯電話は使えると思われるが、地域や、状況によっては、使用しづらくなったり、一時的に使用できなくなる場合もある。
●KDDI:東京電力の計画停電による通信サービスへの影響について
- au基地局の障害が発生している地域を除き、利用可能。ただし、地下街や商業施設・マンション高層階など電波の入りにくい場所の対策がされている場所や、通話・データ通信量が増えてサービスが混雑した場合、時間帯、地域により、つながりにくくなる可能性がある。
- auフェムトセル、auレピータは商用電源が必要なため利用不可。
●NTTドコモ(再掲)
- 基地局は予備の電源を持っている。計画停電は3時間程度と聞いているので、その時間ならば予備電源で対応できる範囲でないかと考えている。しかし、実際にどのような状況になるかは分からないため、正確なことはお答えできない。今後、状況に応じて検討していく。
●ウィルコム:東京電力の輪番停電実施にともなうお知らせ
- 輪番停電実施に伴い、通信が繋がりづらい状況があるとのこと。
●UQコミュニケーションズ:東京電力株式会社の計画停電に伴うWiMAX通信サービスの影響について
- UQ基地局設備は大半が非常用電源を保有しておらず、計画停電の影響を受ける。したがって、計画停電実施エリアのWiMAX通信サービスがつながりにくくなる場合があるとのこと。
●イー・モバイル:東北地方太平洋沖地震に伴う当社サービスへの影響について
- 関東地方で実施されている計画停電については、基地局付帯のバックアップ電源で対応しており、発表されている計画の範囲内であればサービスの提供には影響をおよぼさない。
ソフトバンクモバイルのコメントにある「状況によって」というのは、バッテリーの容量、利用者の数(利用者が多いとバッテリーが早く消耗する)などによるとのこと。計画停電時には、不要不急の通話・通信は控えた方がよさそうだ。
固定通信サービス
●KDDI:東京電力の計画停電による通信サービスへの影響について
以下のサービスが利用不可。
(個人向け)
- 電話サービス:auひかり 電話サービス、KDDI-IP電話/050番号サービス、ケーブルプラス電話、メタルプラス電話サービス(商用電源を使用しているコードレスホン等の電話機の場合)、ADSL one 電話サービス(商用電源を使用しているコードレスホン等の電話機の場合)、マイライン、マイラインプラス(商用電源を使用しているコードレスホン等の電話機の場合)
- インターネットサービス:auひかりネットサービス、ADSL one、メタルプラス電話 ダイヤルアップコース、au one net各コース(除くダイヤルアップ)
- その他:auひかりTVサービス
(法人向け)
- 電話サービス:KDDI光ダイレクト、KDDI光ダイレクト over Powered Ethernet、KDDIメタルプラス(事業者用)、KDDI-IPフォン
- インターネットサービス:KDDIインターネットゲートウェイ、イーサシェアなど
- イントラネットサービス:KDDI Wide Area Virtual Switch、KDDI Powered Ethernet、KDDI Ether-VPNなど
●NTT東日本:東京電力の「計画停電」による通信サービスへの影響について
停電中は、以下のサービスの発着信が不可となる。
- 電話系サービス:ひかり電話、ISDN、加入電話(商用電源を使用しているコードレスホン等の電話機の場合)
- インターネット系サービス:フレッツ光、フレッツADSL、フレッツISDN
- ビジネス系サービス:ビジネスイーサ、フレッツVPN、PBX(構内交換機)、ビジネスホン(事業所用電話機)
また、116(申し込み、問い合わせ受付)のセンターが対象地域にある場合も受付不可となる。
●NTTコミュニケーションズ:東京電力の「計画停電」による影響について
計画停電により、通信サービスが利用できない場合がある。
- 電話サービス:OCNドットフォン、ひかりライン(Arcstarダイレクト)など
- インターネット接続サービス:OCN
- 企業向けデータ通信サービス:IP-VPN、e-VLAN、専用線など
なお、各社では、停電時の注意として、PBX、ビジネスホン等のバッテリーを保有する装置やゲートウェイ装置などについては、停電中のバッテリー枯渇を防ぐため、停電前に電源を切り給電開始後に電源を再投入すること、給電再開後に通信できない場合は、通信機器の電源のON/OFFや電源の抜き差しを試すことを勧めている。
-
-
-
-
-
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら