電気通信事業者協会(TCA)は2011年5月11日、2011年4月の携帯電話・PHSの事業者別契約数を発表した。携帯電話の契約数は前月比0.5%の増加で、ついに1億2000万を突破した。事業者別ではソフトバンクモバイルが23万9300の純増で、2010年4月から13カ月連続で首位を守った。
携帯電話の事業者別純増数は、NTTドコモが18万8000、KDDIが14万100、ソフトバンクモバイルが23万9300、イー・アクセスが7万4400だった。ソフトバンクモバイルの首位は変わらないが、携帯電話の純増の50%以上をソフトバンクモバイルが占めるといった2010年7月から5カ月間続いたような状況からは変化が見られる。純増に占めるソフトバンクモバイルの割合は3月が38.3%の、4月は37.3%となり、3大キャリアーがそれぞれ純増を伸ばす状況が戻ってきた。
NTTドコモのLTEサービス「Xi」は、1万4200の純増と大きく加入者を増やし、累計でも3万9800契約へと急進した。2010年3月末に5万契約の目標に対しては、その時点では半分強の契約しか得られなかったが、1カ月でかなり追いついてきた。
PHSサービスは、ウィルコムが5万5100契約の純増と数字を伸ばした。3カ月連続の純増で、累計でも380万6900契約とユーザーを取り戻しつつある。ブロードバンドワイヤレスアクセス(BWA)は、UQコミュニケーションズが9万5800契約の純増と前月から続伸し、累計でも90万2400と90万契約を超えるところまで規模を拡大した。この勢いが続けば100万契約の大台の達成も時間の問題といえる。
【報道発表資料】
・2011年04月末現在 事業者別契約数
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