6月の携帯純増数、ソフトバンクが前月比10万減と減速、Xiは12万契約を超える
2011.07.07
Updated by Naohisa Iwamoto on July 7, 2011, 20:38 pm JST
2011.07.07
Updated by Naohisa Iwamoto on July 7, 2011, 20:38 pm JST
電気通信事業者協会(TCA)は2011年7月7日、2011年6月末の携帯電話・PHSの契約数を発表した。携帯電話の純増数ではソフトバンクモバイルが依然としてトップを守ったものの、他社との差が縮まってきた傾向が見える。
携帯電話の契約数は1億2124万6700で、前月比0.4%の増加となった。事業者別の純増数を見ると、首位はソフトバンクモバイルで19万1700の増加だった。次いでNTTドコモが15万4000、KDDIが10万2200、イー・アクセスが7万3700とそれぞれ増加した。4社の合計の純増数は52万1600となり、前月の54万8000から微減だった。その中でソフトバンクモバイルの純増数は前月の29万9000から10万以上の減少となった。一方で、NTTドコモは買い控えの影響が出た前月の6万3000から9万超の増加となり、対照的な結果となった。KDDIとイー・アクセスは横ばいだった。積極的に新型スマートフォンを投入したNTTドコモが、夏モデルに関しては新製品が控えめだったソフトバンクモバイルの勢いを横取りした格好だ。
NTTドコモが提供してるLTEサービスのXi(クロッシィ)は、4万8800の純増で12万1400にまで契約数を増やした。前月までの倍々ペースは保てなかったけれど、5万近い純増はXiサービスが始まって以来最高の数値で、着実に利用者を拡大している。モバイルWi-Fiルーター型の「L-09C」が6月30日に発売になり、7月1日からは東名阪以外にもエリアを拡大したこともあり、7月末の数値に期待がもてそうだ。
PHSのウィルコムは、5万4000の純増で累計契約数を399万3800と400万契約目前まで取り戻した。前月の13万超の純増には遠く及ばないものの、純増傾向を保っている。ブロードバンドワイヤレスアクセス(BWA)のUQコミュニケーションズは6万100の純増。6月15日に累計100万契約を達成したニュースがあったが、その後も着実にユーザーを獲得している。
【報道発表資料】
・2011年06月末現在 事業者別契約数
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