国内のスマートフォン契約数は2015年3月に過半数へ--MM総研予測
2011.07.08
Updated by Naohisa Iwamoto on July 8, 2011, 19:31 pm JST
2011.07.08
Updated by Naohisa Iwamoto on July 8, 2011, 19:31 pm JST
「2011年度末にはスマートフォンが総出荷の49%に、スマートフォンの契約数は2014年度末に過半数に達する」。MM総研は2011年7月7日、携帯電話とスマートフォンの市場規模の予測を発表した。そこでは、スマートフォンが着実に市場を席巻していく予測がなされている。
出荷台数でみると、2010年度のスマートフォンは855万台となった。携帯電話と合わせた総出荷数に対するスマートフォン比率は22.7%だった。これが2011年度の予測では、前年比2.3倍の1986万台となり、総出荷数の49.0%とほぼ半数を占めるに至る。さらにその後もスマートフォンの出荷は伸び続け、2012年度には2367万台(比率は60.1%)、2013年度には2706万台(同66.7%)、2014年度に2896万台(69.9%)になると予測する。さらに2015年度には3056万台で、総出荷数の74%と4分の3にまで達する。
契約数では、2011年3月末にスマートフォンの契約数が955万件で、総契約に対する比率は8.8%となっている。今後の予測では、スマートフォンの契約比率は飛躍的に伸びる。2012年3月末に2598万件で23.1%、2013年3月末に3913万件で33.9%、2014年3月末には5124万件で43.4%と10ポイントずつの増加を見込む。そして2015年3月末についに6137万件で50.9%とスマートフォンが過半数を占める予測だ。翌年の2016年3月末には7030万件で57.1%にまで達すると見ている。
スマートフォンのOS別の契約数シェアは、2011年3月末時点ではiOSがほぼ半数を占め、Androidが約4割という結果だった。今後については、国内でiPhoneなどiOSを搭載した端末をソフトバンクモバイルが独占販売する状況が続いたケースでは、2011年度以降はAndroidが70%のシェアを獲得するとの見込みだ。
【報道発表資料】
・スマートフォン市場規模の推移・予測
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