スマートフォン通信教育で高校卒業を支援、クアルコムとルネサンス高校
2011.07.27
Updated by Naohisa Iwamoto on July 27, 2011, 19:31 pm JST
2011.07.27
Updated by Naohisa Iwamoto on July 27, 2011, 19:31 pm JST
クアルコムとルネサンス高等学校は2011年7月27日、スマートフォンを利用したデジタル教科書を使った通信教育のプロジェクトを開始すると発表した。対象となる生徒にスマートフォン500台、携帯用学習コンテンツ、3Gワイヤレス接続を提供し、いつでもどこでも学習できる環境を作る。
ルネサンス高校は、茨城県大子町にある私立の通信制高等学校。スクーリングによるリアルの授業と、パソコンや携帯電話を使ったオンライン授業を行っている。今回のプロジェクトでは、スマートフォンを使った授業を単位習得コースとすることで、より多くの生徒に学習機会を提供して卒業を支援する。クアルコムは同社のチップセット「Snapdragon」を搭載したスマートフォンを提供。その上で、ルネサンス高校が開発したAndroid対応の英語学習アプリケーションを使って、文型や語彙、読解力を高める学習を行う。今後、理科や社会といった他の教科の学習にも活用していく計画である。
通信制高校は、高校不登校、中退を経験した生徒や、スポーツや芸能・芸術、ビジネスなどの分野でプロフェッショナルを目指す生徒に学習機会を与える役割を担っている。そうした中で、時間や場所を選ばずに学習できるスマートフォン授業を採用し、この学習を単位として認定することで、高校の卒業資格取得を支援する。プロジェクトは、クアルコムがワイヤレス技術の導入を人々の生活向上につなげる「Wireless Reach イニシアチブ」のプログラムの1つとして実施する。
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