ノキア シーメンス、人員削減へ - 旧モトローラ通信機器部門中心に最大で1500人
2011.08.05
Updated by WirelessWire News編集部 on August 5, 2011, 12:24 pm JST
2011.08.05
Updated by WirelessWire News編集部 on August 5, 2011, 12:24 pm JST
通信機器大手のノキア シーメンス ネットワークス(Nokia Siemens Networks:以下、NSN)が、4月末に買収を完了したモトローラソリューションズ(Motorola Solutions)通信機器部門の6900人のうち、およそ2割あたる1500人の人員削減を計画していると、Bloombergなどが米国4日に報じた。
Bloombergによれば、NSNの従業員数は6月末時点で約7万3000人で、このうち6900人が旧モトローラの出身者。今回の人員削減の対象は、この買収で加わった米・英・中・露・印の各国拠点で働く従業員が中心で、そのほか1200人程度が別部門に異動になるという。またReutersでは、英国の拠点ではすでにこのプロセスが始まっているとしている。
NSNでは昨年、分割前のモトローラから通信機器部門を獲得する計画を発表し、その際、米ベライゾン・ワイヤレス(Verizon Wireless)、中国のチャイナ・モバイル(China Mobile)、日本のKDDIなどの顧客を引き続くとしていた。この買収は当初の計画から4ヶ月遅れで今年春に完了し、その結果第2四半期にはNSNの売上に2億2000万ユーロ貢献していた。
7月に親会社のノキアが発表した第2四半期決算では、NSNの売上は前年同期比20%増の36億4200万ユーロとなり、また営業赤字幅も前年同期の1億7900万ドルから1億1100万ユーロへと減少していた。
いっぽう、NSNは先月、それまで1年近く続けてきた新たな出資者探しに関してプライベートファンドなどとの交渉が不首尾に終わったことなどから、今後は単体で競争力強化を進めるとの考えを明かしていた。今回の人員削減は、黒字化や将来的なIPOも視野にいれた施策の一環とBloombergは記している。
【参照情報】
・Nokia Siemens May Trim 1,500 Jobs From Motorola Purchase - Bloomberg
・Nokia Siemens Networks starts cutting 1,500 jobs - Reuters
・ノキア、4-6月期決算 - 特許収入も焼け石に水、3億6800万ユーロの赤字に
・ノキアシーメンス、モトローラソリューションズの通信機器部門買収を完了
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