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謎の米企業、アップルを提訴 - 取り沙汰されるLGとの関係

2011.08.09

Updated by WirelessWire News編集部 on August 9, 2011, 09:57 am JST

アップル(Apple)と、サムスン(Samsung)やHTCなどのAndroid陣営の各メーカーとの間で特許訴訟が繰り広げられていることは周知の通りだが、この構図のなかに新たにLGの名前が加わる可能性が浮上している。

アップル関連の特許情報を伝える「Patently Apple」ブログによれば、オペレーティング・システムズ・ソリューション(Operating Systems Solution:以下、OSS)という米国企業が、「Mac OS X」に搭載の「Fast Booting」(マシンの高速起動)機能について、OSSが権利を保有する特許を侵害しているとして、アップルを提訴した。OSSに関しては、フロリダ州のビジネスデータベースに過去8か月以内に登録されたということがわかっているだけで、現時点ではほとんど情報がないという。

この特許はもともと1999年にLGが申請した特許を再発行したもので、米国特許商標庁(U.S. Patent & Trademark Office)の記録によれば、2011年3月にOSSが取得したものだという。FOSS Patentsブログのフロリアン・ミューラー(Florian Mueller)氏によれば、このOSSという企業とLGとの間につながりがなく、単純にLGが重要でないと考えたこの特許を売却したのであればとくに問題はないが、逆にOSSがLGの関連会社の1つであれば、アップル--LG間の新たな特許紛争に発展する可能性があるという。

また同氏は、OSSがLGの関連会社である場合、今回の提訴がアップルとLGとのより広範な特許訴訟の引き金を引く可能性もあると述べている。同氏によれば、アップルとモトローラ、アップルとサムスンなどの間でも過去にそれと同様の例が起こっており、いずれの場合もある特許侵害の提訴から始まった訴訟が、数か月で多くの特許や多数の国を巻き込んだものへと拡大したという。

LGはすでに同社のAndroid関連製品について、アルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)など複数の企業から特許侵害で訴えられている。

【参照情報】
Apple Sued over Fast Booting in OS X with a Patent linked to LG Electronics - Patently Apple
Is a patent war between Apple and LG brewing? - FOSS Patents
Lawsuit aimed at Apple's Mac OS may be Android battle by proxy, says expert - Computerworld

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