グーグル、「Google TV」の欧州市場進出を計画 - 英国テレビ局と交渉中
2011.08.29
Updated by WirelessWire News編集部 on August 29, 2011, 09:09 am JST
2011.08.29
Updated by WirelessWire News編集部 on August 29, 2011, 09:09 am JST
グーグル(Google)のエリック・シュミット(Eric Schmidt)会長が英国時間27日、「Google TV」の欧州市場進出に向けて、現在同社が英国の主要なテレビ局と交渉を進めていることを明らかにした。
グーグルは昨年、テレビを介してインターネットに接続し、テレビ番組のほか、インターネット動画やオンラインサービスを楽しむことができる「Google TV」のサービスを米国で開始したが、テレビ局側の協力を得られずに苦戦していた。また、ハードウェア・パートナーとして参加したソニーやスイスのロジクール(Logitech)では、同サービスに対応するテレビ受像器やセットトップボックス(STB)などを発売したが、いずれも当初の期待を大幅に下回る売上にとどまり、300ドルで発売されたロジクールのSTB「Revue」はわずか9カ月で、100ドルへと値下げを余儀なくされている。
シュミット会長は英国で行われたテレビ関係のイベントのなかで、Google TVについて「大きな成功を収めているとは言えない」と認め、その原因についてはテレビの買い替え期間が約5年と比較的長いこと、そしてGoogle TV自体がまだ「ベータ版」だったことにあるとの分析を披露したという。
また、グーグルが今月15日に買収計画を発表したモトローラ(Motorola)はケーブルテレビ用STBの大手メーカーで、その関係から米国のケーブルテレビ局とは太いパイプを持っているが、シュミット会長はこのモトローラの事業に関し、買収が完了していないいまの段階で詳細なビジネス計画について語るのは時期尚早としながら、モトローラ買収がグーグルのテレビ事業にもたらす影響について「面白いアイディア」があると述べている。
【参照情報】
・Google's Schmidt sees more partners for Google TV - Reuters
・Schmidt hints at reboot for Google TV - FT.com
・Schmidt says Google TV heading to Europe - CNET
・[Pickup]過去最大の加入者減少を記録した米有料テレビ業界
・グーグル、YouTubeの大幅な改変を計画か -「チャンネル」導入、独自コンテンツ投入も検討
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・前途多難 - グーグル、「Google TV」対応製品の発表延期をメーカー各社に要請
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