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アップルの株価はいつ500ドルに達するのか - Asymco

2011.09.27

Updated by on September 27, 2011, 18:36 pm JST

アップル(Apple)の株価はこのところ、過去最高レベルの400ドルを超えた水準にある。この株価上昇について、アップルからその理由となるような新しい情報が何か出たというわけではないが、こうしたことはよくあることだ。反対に、アップルでは特に悪いニュースがなくても株価が下がることもよくある。すこし前には、とても大切なCEOの辞任というニュースを受けて、逆に株価が上がったこともあった。

読者のみなさんのなかには、アップルにはその株価と強い相関関係があると思える業績指標があったことを思い出される方がいるかも知れない。その指標とは売上でも、売上の伸びでもなく、バランスシートの強さである。

この株価とバランスシートとの関係については、5月に公開した「株式市場が重視するのは、アップルの損益計算書ではなくバランスシート」(("The market values Apple's balance sheet, not its income statement.")と題した記事のなかで説明していた。

そこで今日は、この関係がいまでも存在するかどうかを確かめるために、いま一度データをみてみたい。下記のグラフにはQ2(4-6月期)のデータが追加されており、また7月25日以降の現金残高については推定値を載せてある(数週間後にはQ3のデータが発表されるので、その時にはより精確なデータを知ることができるだろう)。

201109271830.png
[アップルの株価と現金残高の関連性/縦軸:株価(単位ドル)、横軸:現金残高(単位10億ドル)]

右肩あがりが続いてきた線が最近になってわずかにへこんでいるが、それでも依然として2つの間に強い相関関係があることがわかる。2つの相関度(Rの2乗)は以前が0.94、そしていまは0.90になっている(グラフ左上)。その上の等式はyが株価、xが現金残高である。

このグラフからは、y(横軸)の値が$100(b)になった時に、xが$500になることがわかる。つまり、この2つの要素の相関関係がいまのまま続けば、記事の見出しで訊ねている質問の答えは「現金残高が1000ドルに届いた時」となるだろう[*]。

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[*注]

2つの要素の関係がこのままつづくかどうか(つづかない可能性は大いにある)はある強い相関関係に依存するが、その場合の「強い」は定義が難しい。過去6ヶ月間ではこの相関関係が若干弱まっている。

(執筆:Horace Dediu / 抄訳:三国大洋)

【原文】
When will Apple's share price reach $500?

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