【図・グラフ】スマートフォンアプリの利用拡大でモバイル広告の在庫も急増(米調査)
2011.09.01
Updated by WirelessWire News編集部 on September 1, 2011, 08:44 am JST
2011.09.01
Updated by WirelessWire News編集部 on September 1, 2011, 08:44 am JST
モバイル広告関連のサービスを提供する米フルーリー(Flurry)が米国時間31日、iOSアプリとAndroidアプリに表示される広告についてのレポートを発表した。それによると、スマートフォン向けアプリの利用が急拡大した結果、米国市場ではすでにモバイルアプリの広告在庫量が、オンライン・ディスプレイ広告全体の出稿金額を超えるレベルに達しているという。
[出典:Flurry]
この調査では、Flurryが利用状況などを追跡する約10万種類のアプリから得られたデータを分析。その結果、アプリベースのモバイル広告在庫量はCPM=2.5ドル換算で計算した場合、今年1月の3億ドルから12月には10億ドルに増加する見込みであることがわかったという。なお、この話題を採り上げたVentureBeat記事によると、米国のオンラインディスプレイ広告の出稿金額は年間120億ドル強。またモバイル広告の市場規模については、今年全世界で33億ドルに達するというガートナー(Gartner)の予測と、米国で11億ドルになるとするイーマーケッター(eMarketer)の予測が引用されている。
また、この調査では、上図に示された広告在庫量の急増に加え、スマートフォン・アプリベースのモバイル広告市場が、過去に例を見ないスピードで成長してきていることも明らかになったという。
たとえば、スマートフォンユーザーの平均世帯収入は6万6000ドルで全米平均の4万4000ドルより50%も多く、また大卒以上の学歴保持者の割合も米国民全体では28%であるのに対し、スマートフォンユーザーでは61%になるという。
[出典:Flurry]
また年代別では、18〜44歳でスマートフォンユーザーの割合が多く、25〜44歳では女性のほうが多いなど、広告主にとって魅力的な広告市場が形成されているとFlurryでは指摘している。
[出典:Flurry]
なお、VentureBeatではPCユーザーとスマートフォンユーザーの広告に対する反応の比較を紹介しているが、それによると、PC(ブラウザ)では広告1回あたりの摂取時間(セッションの長さ)が1分以下であるのに対し、モバイルアプリ広告では4.2分に及んだという。
【参照情報】
・Mobile App Inventory Hungry Enough to Eat Internet Display Ad Spend - Flurry
・Mobile app ad inventory is growing at staggering rates - VentureBeat
・ウェブアクセスからモバイルアプリへ - ユーザーの利用時間が逆転(米調査)
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