アップルで再び「iPhoneの試作品紛失」騒動 - 昨年の教訓活かされず
2011.09.01
Updated by WirelessWire News編集部 on September 1, 2011, 11:00 am JST
2011.09.01
Updated by WirelessWire News編集部 on September 1, 2011, 11:00 am JST
アップル(Apple)のある社員が、iPhoneの試作品をサンフランシスコのバーで紛失していたことが明らかになった。同社では昨年にも、社員が無くした「iPhone 4」の試作品が有力ブログに売られるという事態が起こっており、iPhoneの試作品の紛失は今回が2度目となる。
関係者がCNETに語ったところによると、この試作品紛失事件は7月後半に、サンフランシスコのミッション・ディストリクトにある「Cave22」という名前のメキシコ料理レストラン&バーで発生。数日後この紛失に気づいたアップルでは、GPS情報などを使って端末の在処を特定し、問題の試作品がバーナルハイツ(Bernal Heights)地区のある家にあることを突き止めた。アップルとサンフランシスコ市警の関係者がこの家に足を運び、そこに住む20代の男性に質問すると、この男性は問題の試作品が紛失した日にCave22に居合わせたことを認めたが、この際に行われた家宅捜索ではこの端末は見つからなかったという。
アップルでは昨年、ある従業員が泥酔し、テストのために支給されていた「iPhone 4」を紛失するという問題が発生。この試作品が結局有力ガジェット系ブログ「Gizmodo」に5000ドルで売られ、発売前のiPhone 4の仕様や特徴が詳細に報じられたが、この際に試作品の返却を求めたスティーブ・ジョブズ前CEOの要求要求が受け入れられず、ジョブズCEOを激怒させた、という出来事があった。
この試作品流出事件以来、アップルの管理体制は厳しくなり、次代iPhoneをテストのため携帯通信事業者に送る際にも、しっかり施錠した箱に入れて送るようになったという。
なお、今回行方不明になった試作品は、クラシファイド広告サイトのCraigslist経由で200ドルで売却されたとみられているが、ただしメディア流出までに掛かった時間や価格などから、iPhone 5の試作品ではないだろうとVentureBeatは推測している。
[昨年のD8でiPhone 4流出事件について語るスティーブ・ジョブズ前CEO]
【参照情報】
・Apple loses another unreleased iPhone (exclusive) - CNET
・Apple having some trouble not losing iPhone prototypes - GigaOM
・Apple loses yet another iPhone prototype at a bar -
・Steve Jobs 'personally asked Gizmodo to return secret iPhone prototype to Apple' - Telegraph
・Will the Gizmodo-iPhone 4 Caper Be the Lisa of Legal Vendettas? - AllThingsD
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