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ベライゾン、LTE利用拡大に向け99ドルスマートフォンを発表

2011.09.20

Updated by WirelessWire News編集部 on September 20, 2011, 12:10 pm JST

米国最大手の携帯通信事業者ベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless:以下、ベライゾン)は18日、同社のLTEネットワークに対応するミッドレンジのAndroidスマートフォン「Breakout」を発表した。2年契約で99ドルというこの製品の提供を通じ、同社ではこの週末に一部の市場でLTEサービスを開始したAT&Tなどの競合各社からのリードをさらに拡大させたい考えとみられる。

韓国パンテック(Pantech)が製造する「Breakout」は、OSにAndroid ver. 23を採用、1GHzプロセッサ、4インチ・タッチスクリーン(800x400ピクセル)、500万画素の背面カメラ(720pでの動画撮影が可能)およびVGAサイズの全面カメラ、Bluetooth 3.0、Wi-Fi(802.11 b/g/n)、GPS機能などを搭載する。モバイル・ホットスポットとして同時に10台までの端末をWi-Fi経由でネットにつなげるほか、ソフトウェアキーボードには高速入力方式「Swype」も盛り込まれるなどの特徴があるという。

昨年12月にLTEサービスを開始したベライゾンでは、このところHTC「Thunderbolt」、モトローラ「Droid Bionic」、サムスン「Droid Charge」などのLTE対応スマートフォンを投入しているが、いずれも250〜300ドル前後と、主としてアーリーアダプター向けの高機能・高価格のものとなっていた。

ベライゾンでは今年末までにLTE網のカバー範囲を1億8500万人まで拡大する予定で、今回発表した99ドルスマートフォン投入により、これまでとは異なる顧客層に自社のLTEサービスをアピールしたい考えだという。最大のライバルであるAT&Tはこの週末にあわせて5都市でLTEサービスの提供を開始したが、ベライゾンによる低価格スマートフォンの提供は、このAT&Tに対するリードの維持・拡大に加えて、LTEネットワーク関連の投資の早期回収にも役立つとGigaOMでは指摘している。

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[出典:GigaOM]

【参照情報】
Why Verizon just launched a $99 LTE phone - GigaOM
Verizon Embraces 4G Traffic, Throttles 3G -
ベライゾン、LTEサービスを5日に開始 - 本格普及をねらった戦略的価格設定に
ベライゾン・ワイアレスも従量制料金プラン導入へ - LTE展開に合わせて

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