Android端末向けセキュリティソフトのルックアウト、4000万ドルの資金調達実施
2011.09.22
Updated by WirelessWire News編集部 on September 22, 2011, 12:05 pm JST
2011.09.22
Updated by WirelessWire News編集部 on September 22, 2011, 12:05 pm JST
Android端末向けのセキュリティソフトを開発するルックアウト(Lookout Mobile Security)が米国時間21日、新たな資金調達を実施し、あわせて4000万ドルを確保したと発表している。
この資金調達に関して、とくに注目されるのは今回出資に応じたベンチャーキャピタルの顔ぶれで、従来から同社を支援していたコースラ・ベンチャーズ(Khosla Ventures:サンマイクロシステムズ共同創業者のヴィノド・コースラ氏が率いる)、アクセル・パートナーズ(Accel Partners)、インデックス・ベンチャーズ(Index Ventures)に加え、新たにアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:AH)がリード・インベスターになっているという。
AHは、ネットスケープの共同創業者で現在はHPの社外取締役なども務めるマーク・アンドリーセン(Marc Andreessen)氏と、同氏とともにラウドクラウド(Opsware:その後Opswareに改名)を立ち上げ2007年のHPへの売却まで同社でCEOを務めたベン・ホロウィッツ(Ben Horowitz)氏が始めたベンチャーキャピタルで、最近では多数の新興ウェブ企業に出資し、シリコンバレーを代表する新たなVCの中心的存在となりつつあるほか、今年スカイプ(Skype)がマイクロソフト(Microsoft)に買収された際には巨額のリターンを得たとして話題を集めていた存在。
今回の増資では、AHに最近加わった元ペイパル(Paypal)幹部のジェフ・ジョーダン(Jeff Jordan)氏が、新たにルックアウトの社外取締役に就任することも発表されている。なお、同社の調達合計額は今回の分も含めると7050万ドルとなる。
スマートフォンの利用者は年々増加しているが、それにつれて、これらのモバイル通信端末を対象とするウィルスの脅威や、その他さまざまなリスクも高まっている。ルックアウトではAndroid向けにのセキュリティソフトを提供しているが、そのなかにはウィルススキャン機能のほか、データのバックアップ機能、端末紛失時に在処を知らせる機能なども含まれる。同社製品のユーザー数は過去18か月間で10万人から1200万人まで拡大、同社自体の規模も従業員数が10人から100人弱まで増えるなど急激な成長を記録しているという。
今回集めた資金について、同社のジョン・ヘリング(John Hering)CEOは、海外市場への展開や、タブレット端末向け製品の開発、バックエンドのインフラ拡充などの目的にあてる予定だと説明している。
【参照情報】
・Mobile Security Specialist Lookout Secures Another $40 Million in Funding - AllThingsD
・Andreessen Horowitz Leads $40M Round In Smartphone Security Company Lookout - TechCrunch
・Lookout Mobile Security raises $40M for smartphone security - VentureBeat
・【図・グラフ】携帯電話を無くしやすい場所トップ10(米調査)
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