台湾VIA、アップルを特許侵害で提訴 - 「A4」「A5」プロセッサ関連か
2011.09.26
Updated by WirelessWire News編集部 on September 26, 2011, 09:35 am JST
2011.09.26
Updated by WirelessWire News編集部 on September 26, 2011, 09:35 am JST
台湾のチップメーカー、VIA(VIA Technoogy)は米国時間21日、同社の保有するプロセッサ関連の3つの特許がアップル(Apple)に侵害されているとして、米デラウェア州の連邦地裁に訴えを提出したという。
この話題を採り上げたGigaOMによると、VIAはマザーボードのチップセットでは世界最大のメーカーで、またアップルが最新の「A6」プロセッサを共同開発しているとされているTSMCなどの下請けもしているという。VIAはまた強力な特許ポートフォリオを保有していることも知られており、最近ではアップルに対する訴訟で特許侵害の主張が認められたS3グラフィックス(S3 Graphics)をHTCに譲渡していた。
アップルは英ARMからライセンスを受けて独自の「A」シリーズプロセッサを開発し、「iPhone」「iPad」「iPod」「Apple TV」などの製品に搭載。いっぽうVIAは低消費電力のx86プロセッサを製造していることから、今回のVIAの訴えについてGigaOMでは、アップルがA4やA5などのチップで省電力化を図るために加えた設計上の変更が主な争点である可能性が高いとしている。
アップルは現在、サムスン(Samsung)、モトローラ(Motorola)、HTCといったAndroid陣営の端末メーカー各社との間で、特許侵害に関する訴訟を世界各地の法廷で続けているほか、iOSの位置情報取得問題をめぐって一部の国のユーザーからも訴えられている。
【参照情報】
・Apple Sued by Via Technologies Over Microprocessor Patents - Bloomberg
・Apple's A4 and A5 processors under fire in new lawsuit - GigaOM
・Apple sued by Via Technologies over microprocessor inventions - 9to5mac
・「タダ乗り」は許さない - サムスン幹部、アップルへの攻勢本格化を示唆
・HTC、アップルを特許侵害で提訴 - グーグルから譲り受けた特許を利用(Bloomberg報道)
・アップル、モトローラ「XOOM」も標的に - 欧州で特許侵害の訴え
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