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2010年の国内モバイルセキュリティ市場は23億円、IDC Japanが予測

2011.10.05

Updated by Naohisa Iwamoto on October 5, 2011, 21:20 pm JST

IDC Japanは2011年10月4日、国内のモバイルセキュリティ市場の予測を発表した。それによると、2010年の市場規模は23億円、2015年には93億円まで成長すると予測している。

予測では、全体で2010年の23億円の市場規模から、2010年~2015年には年間平均で32.2%の成長率で市場が拡大し、2015年位は93億円に達する。IDC Japanでは、モバイルセキュリティ市場を「モバイルアイデンティティ/アクセス管理市場」「モバイルセキュアコンテンツ/脅威管理市場」「モバイルセキュリティ/脆弱性管理市場」「その他モバイルセキュリティ市場」の4分野で構成すると分析する。その中で、最も市場規模が大きいのは「モバイルセキュアコンテンツ/脅威管理市場」で、2010年に14億円。スマートフォンやタブレット端末の普及に加え、マルウエアや盗難・紛失時の対策の需要が伸び、2015年には58億円に達するとの見込みだ。次いで、モバイル端末の認証などの「モバイルアイデンティティ/アクセス管理市場」が2010年の3億円から2015年には15億円に伸びると予測している。

一方、同社が実施したユーザー調査の結果からは、44%の企業がモバイル機器を導入したことによって問題が生じたとしているという。内容は、セキュリティやコンプライアンスの問題が多く、38.7%のきぎょうがこれに当てはまるという。また、スマートフォン利用に関しては、ポリシーを明確にしていない企業が多いと指摘。個人のスマートフォンで社内のリソースにアクセスするケースも多くなっているという。

【報道発表資料】
国内モバイルセキュリティ市場予測を発表

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。