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米判事:「Galaxy Tabはアップルの特許侵害」 – 販売差し止め発令には至らず

米判事:「Galaxy Tabはアップルの特許侵害」 – 販売差し止め発令には至らず

Updated by WirelessWire News編集部 on October 17, 2011, 08:18 am JST

WirelessWire News編集部 WirelessWire News編集部

サムスンとアップルが、それぞれのスマートフォンやタブレット端末に関連する特許侵害をめぐって世界各地で続けている訴訟で、米国時間13日にカリフォルニア州北部地区連邦地裁で審理が開かれた。

この訴訟では、アップルが自社の特許が侵害されているとの理由から、サムスンの4つの製品 — 「Galaxy S 4G」「Droid Charge」「Infuse 4G」ならびに「Galaxy Tab 10.1」の米国における販売差し止めを求めている。

この日の審理では、同訴訟を担当するルーシー・コー(Lucy Koh)判事が、サムスンのタブレット製品がアップルの特許を侵害していると発言したものの、アップルが求めている販売差し止めの判定を下すためには、特許侵害の事実に加えて、当該特許の有効性も証明される必要があると述べたと、Reutersは伝えている。また、この話題を採り上げたGigaOMでは、アップルが争点となっている特許の有効性を証明することは難しいかもしれないとコー判事が述べたとの記述もみられる。

この訴訟では、アップル側が自社の保有するいわゆる「ユーティリティ特許」と「デザイン特許」を争点としているが、この日コー判事は、前者の特許侵害にもとづく差し止めの要請を暫定的に却下、また後者については考えを明らかにしなかったという。

Reutersによると、この日の審理のなかではコー判事がGalaxy Tab 10.1とiPadの類似性に繰り返し言及、また両製品を同時に頭上に掲げながら、サムスン側弁護団に対して「どちらがサムスン製品で、どちらがアップル製品か判るか」と訊ねたのに対し、サムスン側のある弁護士が(10フィート離れた場所から)「この距離では判別がつきません」と答える場面もあったという。

既報の通り、ドイツの訴訟では9月、またオーストラリアの訴訟では13日に、Galaxy Tab 10.1の販売差し止めを命じる判定がそれぞれくだされている。

また、米国では大手携帯通信事業者のベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)ならびにT-モバイル(T-Mobile USA)が、アップルの販売差し止め請求に反対する意向を表明している。

【参照情報】
U.S. judge says Samsung tablets infringe Apple patents – Reuters
Judge: Samsung does infringe upon Apple’s U.S. patents – GigaOM
How Do You Tell the Difference Between an iPad and a Galaxy Tab? Don’t Ask Samsung’s Lawyers.
豪法廷「Galaxy Tab 10.1」販売差し止め判定の影響について(編集担当メモ)
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